GIRLS DAY
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***瀬呂視点
「なぁなぁカフェ!」
休憩時間。
机に突っ伏しているカフェに、いつものように上鳴がテンション高めに話し掛けていた。
『…』
が、カフェは動かない。
「ちょ、顔上げろって!見ろよこのグラビアアイドルの写真集っ!ヤバくね!?超際どくね!?」
女子相手に振る話題か?と言いたくもなるが、カフェは割とそういうのに耐性あるからな。
いつもなら"この子が可愛い!"とか言うと思う。
だが、今日のカフェは…
『うっさいなぁ…』
重苦しく顔を上げたかと思えば、さも迷惑そうな表情を見せ、再度机に突っ伏した。
「え…えぇぇー…?」
「上鳴、カフェに何かしたのか?」
「今の反応は普通じゃねェって!」
唖然としている上鳴に、切島と俺がヒソヒソと話し掛ける。
「いや俺何もしてねーぞ!?」
「明らか不機嫌だったじゃん!」
「とりあえず謝って来いよ」
「何に対して!?」
何か良く分かんねェけど、怒らせたなら謝った方が良いだろ。
まぁ上鳴のことだし、無意識に何かやらかしたんじゃねェの。
「ほら、行ってこいよ!」
「いやいや何で俺!?マジで何もしてねーし!おいっちょっと!」
切島と俺は問答無用で、ギャースカ騒ぐ上鳴の背中を押し出して再度カフェの席の前へと立たせる。
そしてダッシュでその場を去り、少し離れた所から上鳴とカフェの様子を眺めた。
「(お…お前等…覚えてろよっ…!)」
「「(グッドラック…!)」」
上鳴はフルフルと拳を握り締め、何か言いたげにこちらを見ていた。
そんな上鳴に、切島と俺は無言で親指を立てておく。
すると上鳴は諦めたかのようにハァと溜め息をつき、カフェの方へと向き直った。
「…」
『…』
「あ、あのさ…カフェ?」
お、上鳴が少し控えめに話し掛けた。
やるじゃねーか。
『…ん』
カフェは小さく返事をするも、顔は伏せたままだ。
「…なんか怒ってんの?」
『別にそう言う訳じゃないよ、気にしないで』
「この状態で気にしないっつー方が無理だって!何かしちまったんなら言ってみ?切島か?瀬呂か?」
『そう言うんじゃないってば。大丈夫だから』
「いやでもホラ、明らかに様子がおかしいっつーか…」
『…』
上鳴が必死で話し掛けるも、カフェはついに黙り込んでしまった。
俺が聞いててもウザいと思うわ。
本人は違うって言ってんのに延々と話掘り返してるだけだし。
「あ、爆豪か!爆豪が何かしたか!?」
「あァン!?してねーわアホ面!!巻き込むなクソボケ!!」
『っ…るさ…頭に響くからほんとやめて…』
顔を上げたカフェは、なんだかげんなりしていると言うか、気だるげと言うか…
本当にそっとしてやった方が良いんだろうなと頭の隅で思った。