インパチェンスの思惑
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「何だお前等か、今からがイイとこなのに」
揺くんは不服そうに私から身体を離した。
「"何だ"じゃない!逆に何しようとしてんだ!?」
畳ちゃんが叫びながらこちらにやって来る間に揺くんは私の手首からネクタイを解く。
『助かった…!いやホントにどうなることかと思ったよ…!』
自由になった手で畳ちゃんと抱き締め合っていると、揺くんはニヤニヤしながらこちらを見る。
「なに、期待してたくせに?」
『してないしてない!』
「お前等、そういうことは他所でやれ」
『いや他所でもやらないからね、投擲くん!?』
いつものクールな表情でこちらを眺めている投擲くん。
畳ちゃんのように止めに入ることはしてくれないみたいだ。
「ちょっと忘れ物取りに来たらコレなんだもんな〜…」
「その忘れ物は回収出来たワケ?」
「あ、そーだった!」
畳ちゃんはハッとして、自分の机からノートを取り出す。
「あったあった!よし、みんなで帰ろ〜」
「いや俺はモカと二人で帰『みんなで帰ろう!』」
揺くんのセリフに被せるようにして言うと、揺くんはムスッとした表情でこちらを見てくる。
私はそれに気付かないフリをした。
『(だってこんなの、二人で帰ったら何されるか分かんないよ…!)』
教室の入り口の方へと歩いて行く畳ちゃんと投擲くんに続いて、足を進める。
すると、後ろからクイッと腕を引かれた。
そして揺くんの顔が近付いて来たかと思えば…
「続きは家で、ね」
耳元でそう囁かれた。
インパチェンスの思惑
(他のヤツと話さないで)
(俺だけを見て)
***あとがき
初真堂夢です!
彼の性格は分かりやすくて良いですね。
個人的に、彼はめちゃくちゃ嫉妬深そうだと思います…
そして嫉妬相手が投擲という←
マルシェ