CUBE
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何度も氷の口移しを繰り返し、しばらく時間が経つと電気くんは満足気に顔を離した。
やっと解放されるのかと思い息を整えていると、私の足に冷たい感覚。
半分ほど溶けた氷を持った電気くんが、それを私の足に滑らせていたのだ。
「これ涼しくね?」
『ちょっと電気く…、ひっ』
つぅ、と私の足の表面を滑ったところに、水が跡となって残る。
そして首振りにした扇風機の風がその水に当たり、とても冷たいのだ。
私は身体を揺らした。
「なぁなぁ、これ気持ち良い?」
『う…ん、冷たくて気持ち良い…』
熱を帯びていた身体の上を滑る氷が気持ち良く感じる。
するとまた調子に乗り始めた電気くんは新しい氷を手に取り、私の身体へと滑らせた。
足、太もも、腰、と上がってくる氷の感覚に、私はビクッと身体を反応させてしまう。
「モカ…」
『っんん…』
彼はグラスに指を突っ込み、もうほとんど溶けてしまった氷を口に含んで深いキスをしてくる。
氷は私達の熱によりすぐに溶けてなくなってしまうが、それでも電気くんはキスを続けた。
再度、私の腰に腕が回されるが、その腕には先程よりも力が入っていて。
「ん…、」
『…ふ…ぅ』
いつもヘラヘラしている彼に余裕は無いように感じた。
そしてゆっくりと唇を離される。
熱の篭った目で見つめられて私はドキッとした。
「モカ…エロ過ぎ、色っぽ過ぎ!その顔反則っ…」
『っ…』
もう完全に欲情した電気くんの、その顔の方が色っぽいよ。
私は心の中で言い返した。
口に出して言い返せなかったのは、再び彼に口を塞がれたからだった。
CUBE
(グラスの中に残された氷は、もう完全に溶け切っていた)
***あとがき
毎日異常な暑さが続きますが、皆様大丈夫でしょうか…。
しっかりと水分補給して体調に気を付けていきましょうね!
マルシェ