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「あっぢぃ~…」
夏。
電気くんと私は二人で、電気くんの家の電気くんの部屋で寝転んでいる。
先程まではキンキンに冷えていたこの部屋だが、なんとエアコンが壊れてしまったのだ。
他の部屋には彼の家族が居るので、私達は扇風機一つでこの暑さを凌いでいる訳なのだが…
「モカ~…あちぃ~…」
『うん…』
「あーあっちぃ。モカ、これやべーわマジで。俺、暑くて死んじゃう」
『じゃあ離れてよ』
今は電気くんに後ろから抱き締められている状態。
この暑い中、電気くんは私のことを抱き締めて離さないのだ。
暑い暑いと言っているのは電気くんなのに、こんな中で身体をくっつけるなんて余計に暑さが増す。
「えー!だってモカと離れたくねェんだもん!」
『いや、暑い!フツーに!無理!』
「くっついてるからこそ、二人で扇風機の風一緒に浴びれるんだぜ!?」
『アホ!』
何と言おうと身を捩ろうと、電気くんは腕の力を緩めてくれそうにない。
これ以上は体力を消耗するだけなので、私は大人しくすることに決めた。
「お、やーっと素直になった!」
電気くんはご満悦のようだ。
「いやぁ~!休日にこうして愛しの彼女と部屋でゴロゴロするって、なんか超リアル充実してるわ俺!もー幸せ!モカ可愛い!好き!」
『あぁぁあ暑いぃいい!!』
更に抱き締める力を強めてくる電気くんに私は叫ぶ。
暑いのは本当なのだが、これはほとんど照れ隠しだ。
これが照れ隠しであることに電気くんは気付いていないようだけれど。
「だってこんな可愛い彼女がさ、俺の部屋で薄着で…しっとり汗かいてて…!そんな恥ずかしそうにされっと俺もう我慢できねェよ!?エロい…!!」
『変態!』
シャツの裾に手を入れられたため、私はすぐに彼の腹に肘打ちを決め込んだ。
「ちょっ…照れ隠し激し過ぎ…!」
『そんなんじゃないし…』
私はそっぽを向いた。