02
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ちょっとお手洗い行ってきても良い?」
『うん、じゃああっちで待ってるね!』
「了解!」
ショッピングモール内を友達と歩いていると、友達がお手洗いに行きたいと言い出した。
そのため私は適当に近くのベンチに座り、友達を待つことにした。
『ふぅ…』
少し服装に気合い入れて来ちゃった上に、結構歩き回ったから疲れたな。
今日はよく眠れそうだ。
『(平和だなぁ)』
この世界のどこかに敵(ヴィラン)が潜んでいるのが信じられないくらいだ。
なんて、平和ボケし過ぎか。
「カフェ?」
『え?』
ふと後ろから声を掛けられた。
顔を上げるとそこに居たのは、爆豪くんの友達が数人。
爆豪くんの姿は無い。
『うわぁびっくりした、どうしたのこんな所で!』
「地元なんだから買い物くらい来るっしょ!」
「相変わらず間抜けなこと言ってんなぁ~!」
『失礼な!』
そんな調子で少し盛り上がっていると、彼等が私の後方を見て声を上げた。
「おぅ勝己!遅かったな!」
「『!』」
振り返ると、私服姿の爆豪くんがそこに居た。
爆豪くんは私を見て驚いているようだ。
『…やっほ』
「…」
クラスメイトに声を掛けないのも微妙な感じなので、軽く挨拶をしてみる。
しかし爆豪くんはしかめっ面で返事をしてくれない。
私の目の前までやって来た彼は、返事をするどころかむしろ無言で私を見下ろしている。
かと思えば。
「何が悲しくて休日までテメェの間抜け面見なきゃなんねーんだよ」
そう一言言い放たれた。
『………それは私が言いたいっての…』
イラッとする気持ちを抑えながら小声でボソッと呟く。
すると、それが爆豪くんに聞こえていたようで。
「っんだとコラァ!?ブッ飛ばすぞテメェ!!」
『うわっ!ちょっとやめてよ!?』
ガシッ
怒鳴られたかと思えば、腕を掴まれた。
容赦無く掴まれているので腕が痛い。
あぁもう、何で休日までこんな目に。
「モカ、お待たせ…って、爆豪達じゃん!」
救世主が現れた!
お手洗いに行っていた友達が戻って来たのだ。
「あ?んだテメェ殺すぞコラ」
「名前呼んだだけだよね?」
爆豪くんは舌打ちをしながら、私の腕から手を離した。
「んじゃアンタ達また明日ね!モカ~行くよ~!」
『あ、うん!…じゃあねぇ』
私は友達に連れられるようにしてその場を去った。
「おーい、俺等も行こうぜ!」
「…」
「ププ…勝己、カフェのこと見過ぎじゃね?」
「私服姿、新鮮だもんな~!」
「あぁん!?見てねェわふざけんな!調子ブッこいてると爆殺すんぞテメェ等!!」
「ギャー!ごめんて!」
そんなやり取りがあったことは、もちろん知る由もない。