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大きな爆発音がグラウンドに響く。
第八試合は爆豪くんと…お茶子ちゃんだ…!!
爆発音と共に無数の瓦礫が宙に舞う。
そしてその瓦礫は地に落ちること無く、そのまま宙に浮かんでいた。
「「…」」
顔面蒼白の緑谷くんと飯田くん。
「お茶子ちゃん…!」
「ウチ見てらんない…!」
梅雨ちゃんと響香ちゃんは悲鳴を上げる。
「爆豪まさか…あいつそっち系の…!」
今回ばかりは峰田くんの言葉に笑えなかった。
だってあんな爆発、何度も直接受けたらお茶子ちゃんの身体が…!
「まだまだぁああああ!!」
でもお茶子ちゃんは、諦めるような仕草は見せない。
するとどこからかブーイングの声が聞こえる。
「そんなけ実力差あるなら早く場外にでも放り出せよ!」
「女の子甚振(いたぶ)って遊んでんじゃねぇ!」
「そうだそうだー!」
気付けば外野は爆豪くんに対するブーイングでいっぱいになっていた。
『人が真剣に戦ってるってのに、何てことを…っ』
イラッとして拳を握り締めていると、聞き慣れた声がグラウンドに響いた。
《「今遊んでるっつったのプロか?何年目だ?」》
相澤先生の声にブーイングが静まる。
《「シラフで言ってんならもう見る意味ねぇから帰れ!帰って転職サイトでも見てろ!」》
『相澤先生…?』
《「爆豪はここまで上がってきた相手の力を認めてるから警戒してんだろう!本気で勝とうとしてるからこそ、手加減も油断もできねぇんだろうが!」》
相澤先生の言葉を聞いて私は目線を、ステージの二人に戻す。
よく聞こえないけれど二人は何か話しているようだった。
「勝ぁアァアつ!!」
お茶子ちゃんの"個性"を解く掛け声と共に、爆豪くんの頭上から大量の瓦礫が彼に向かって降り注いだ。
お茶子ちゃんは武器を蓄え続けていたのだ。
"宙"に。
《「流星群ー!!」》
《「気付けよ」》
「…」
爆豪くんはそれを見上げ、空に手を翳す。
バチチッと音が鳴ったかと思えば、爆豪くんは空に向かって大規模な爆破を仕掛けた。
BOOM!!
《「爆豪、会心の一撃!麗日の策を堂々正面突破ー!」》
『あれだけの瓦礫を一瞬で粉々に…!』
普段から並外れた爆豪くんのパワーだけれど、底知れぬ彼の力に私は思わず身震いした。
「いいぜ、こっからだ!麗日ァァア!!」
お茶子ちゃんに向かって走り出した爆豪くんだが、ミッドナイトによってストップが掛かる。
お茶子ちゃんが倒れたのだ。
《「麗日、ダウン!」》
「麗日さん行動不能、二回戦進出爆豪くん!」
グラウンドにまた歓声が湧いた。