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「良いなアイツ等!潰される心配無く突破できる…!」
「とりあえず俺等は一時協力して、道拓くぞ!」
知らない男子生徒がそう言った時、後ろから爆豪くんが出て来た。
「爆豪!?」
「先行かれてたまるかよ!」
"個性"を使って、あっという間に仮想敵の頭上へと回り込んでしまった爆豪くん。
《「1-A爆豪 下がダメなら頭上かよ!クレバー!」》
「おめーこういうの正面突破しそうな性格してんのに避けんのね!」
「便乗させてもらうぞ!」
目の前の仮想敵達を、飯田くんが蹴り倒し、響香ちゃんがイヤホンジャックで倒し、上鳴くんが帯電したまま敵にしがみつくことで倒していく。
『(みんな凄いなぁ本当…!私も負けてられ、…ないっ!)』
勢いを付けて飛び出し、私は仮想敵に蹴りを一発決め込んだ。
この仮想敵は轟くんの倒した物に比べてとても小さい。
飯田くんのと同じくらいだろう…ラッキーだ。
起き上がって来ないように念の為もう一度、倒れたままの仮想敵に蹴りを入れる。
『(機械相手に拳を使うと痛いんだよな〜…)』
私は倒れた仮想敵を跨いで、先へと走り出した。
***
仮想敵を超えて行くと、その先に崖のようなものが見えてきた。
これは頭を使うも何も…といった感じだ。
《「第二関門はどうだ!?落ちればアウト!それが嫌なら這いずりな!"ザ・フォーーール"!!」》
「大げさな綱渡りね」
ひたひたと梅雨ちゃんが先陣を切っていく。
「フフフフフ来たよ来ましたアピールチャンス!」
「サポート科!」
『なんか凄いの背負ってる…!』
「えーアイテムの持ち込み良いの!?」
三奈ちゃんの声に反応したサポート科の女子生徒がこちらを見る。
「ヒーロー科は普段から実戦的訓練を受けてるでしょう?公平を期すため、私達は自分の開発したアイテム・コスチュームに限り装備オッケー!と言いますか寧ろ…」
『おお…!』
「サポート科にとっては己の発想・開発技術を企業にアピールする場なのですフフフ!さぁ見て出来るだけデカイ企業ー!私のドッ可愛いぃ…ベイビーを!!」
サポート科の女子は何やらアイテムを使い、先に進んで行ってしまった。
『…っと、感心してる場合じゃない…!』
「凄い!負けない!」
「くやしー!悪平等だ!」
「良いなぁ…」
私は奈落の底に落ちないよう必死にロープを渡り切った。
ここでは幸い、誰の邪魔も入らなかったためすぐに次のステージへ行くことができた。
ただ、飯田くんが面白かったくらいだ。
***
そして最終関門。
土の中に埋められた爆弾を踏まないようにゴールに辿り着くというもの。
《「最終関門!一面地雷原!怒りのアフガンだ!」》
このスタート地点は既に何人かが踏んだのだろうか?
爆弾の量はあまり多くない。
私は全力で走った。
『ハァ、ハァ…結構、遠い…!』
走るに連れて多くなってくる爆弾を避けつつ、何とか走る。
すると…
BOOOM!!
《「後方で大爆発!?何だあの威力!?偶然か故意か…A組緑谷 爆風で猛追ー!?」》
後方で大きな爆発音が聞こえたかと思えば、自分の頭上を緑谷くんが飛んで行くのが見えた。
「!?」
「くっ!」
『緑谷くん…!?』
《「つーか…抜いたぁああー!!」》
なんだかとても捨て身な作戦だけど、彼は頭が良い…
着地はどうするのか想像もつかないけれど、彼のことだから秘策でもあるのだろう。
これも立派な作戦なんだ、凄いな、なんて思いながら全力で走る。
…すると、前方でチュドォオオンと大きな爆発音がした。
『(もしや彼、何も考えてなかっ…いやいや、あの頭の良い緑谷くんだし、きっと今の爆発とは関係無いよね)』
私はそう思い込み、先へと急いだ。