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『ぅえっくし!』
梅雨ちゃんとお茶子ちゃんとの自主練習中に、大きなくしゃみが出た。
「わわ、おっきなくしゃみ出たね!?」
「ケロッ…モカちゃん、大丈夫?」
『うぅん、風邪じゃないから噂…かな?ごめんね、手ェ止めちゃって』
特訓中にも関わらず心配してくれた二人の優しさを感じて思わず頬が緩む。
「ずっと練習してたし、今日はこれくらいにしときましょ」
「そうしよう!いやぁーっ今日も頑張ったぁーっ!」
身軽で、舌を使うことにより中距離攻撃が可能な梅雨ちゃんと、無重力のお茶子ちゃんとの練習はとても参考になった。
中・遠距離攻撃可能な相手に対して、私は体術と"個性"の回復しか技が無いため、非常に不利なのだ。
切島くんとの組み手よりも頭を使うから、いつもよりだいぶ疲れた。
「それにしてもモカちゃん凄いわね。"個性"無しでここまで戦えるなんて」
「うんうんっ!私もそう思う!いつも切島くんと特訓してるんだっけ?」
『うん、切島くんと組み手してるよ!』
「組み手?」
『殴り合いみたいな感じかな?』
私のその言葉を聞いて二人は大きな目を更に大きくして驚いた表情を見せる。
『(可愛い…!)』
「ケロ…!男の子と殴り合いなんてして大丈夫なの?」
「心配だよ…でも切島くん、女の子相手だと少しは優しくしてくれるよね…?」
『手加減無しだから良いと思うんだ。それに怪我しても私の"個性"で治せるし、大丈夫!』
そう言い切ってみせると、二人からは頼もしい!と言葉を頂いた。
「そろそろ帰る用意しよっか!」
『うん!』
「そうね」
その後は着替えながら、たくさん話をした。
二人によれば今は体育祭前だから張り切っているけれど、みんな普段から自主練をしている訳ではないみたい。
切島くんと私が特訓に夢中になり過ぎていたようだ。
「モカちゃん、特訓とかこういうのって、し過ぎが良いって訳ではないのよ。ちゃんと身体を休める日を作らないと筋肉は形成されにくいし、何より身体に疲れが残っていると、全力を出すべきタイミングで出せないわ」
「いっぱい休んでいっぱい練習!そんでまた休む!これが一番だよね!」
頷き合う二人に、私は確かに、と声を漏らした。
『そっかぁ~…確かにここ最近、毎日特訓してきたから、身体ボロボロかも…』
「たまにはマッサージや体操くらいで良いと思うよ?」
「そうね、それならモカちゃん一人でも、切島ちゃんと一緒でも、どちらでも出来るし」
『二人とも…ありがとう…!』
真剣にアドバイスをくれる二人に、私は心から感謝した。