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『ごちそうさまでした!!』
「うまかったぁ!!」
切島くんの家で夕飯を御馳走になった。
その後に親御さんを交えて今日の訓練内容等の話をして少しのんびりさせてもらっていると、"風呂にも入っていけ"とのこと。
流石にそれは悪いと遠慮したものの、あれよあれよと言う間に私は浴室へと連れて来られたのだった。
そして結局、今はシャワーを浴びている。
『(思ってたより帰り遅くなりそうだな…明日学校休みで良かった)』
その時、コンコンと浴室のドアをノックする音が聞こえた。
「モカ~、替えの服ここに置いとくから~!」
『うん、ありがと~』
流石に服の替えは持ち歩いていないので、お風呂上がり用に切島くんの服を貸してくれるらしい。
全身洗い終えて湯船で身体を温めた後、浴室を出て切島くんの貸してくれた服に着替える。
『わー、やっぱおっきいな…』
彼のTシャツは大きめで、体格差を感じた。
ズボンもゆるゆるだ。
そこで切島くんが改めて"男の子なんだ"と認識すると、ここに来て突然恥ずかしくなってきた。
鏡に映る自分の顔が赤くなっている。
私はそれを誤魔化すためにドライヤーで髪を乾かした。
しばらくして髪を乾かし終えた私は、切島くんの部屋へと向かった。
『お風呂お先に頂きました~』
「おー」
ガチャリとドアを開けると、部屋の中にはベッドに寝転がりながらヒーロー雑誌を読んでいる切島くんが居た。
『あ、服ありがとね!』
「ん、おぉ…、っ!」
そう言葉を掛けると切島くんは雑誌から顔を上げ、私を見るとその場で固まった。
『ど、どうしたの?』
「いや…モカってそんな小さかったかなと思って…」
『切島くんの服がおっきいからそう見えるんじゃない?』
身長差もそうだけど、切島くんとは特に体格差があるから。
彼は筋肉ゴリゴリだし。
「かもな!モカ、ワリィけど俺も風呂入っていいか?汗気持ち悪くてよ…」
そう言いながら服をパタパタとヒラつかせる切島くん。
「帰り送っていくからちょっと待っててくんね?」
『あ、大丈夫だよ送ってもらわなくても!』
「遠慮すんなって!すぐ戻ってくっから待ってろよ!」
返事をする前に彼は部屋を出て行ってしまった。
うーん…仕方ない、彼が戻って来るまで待っていよう。
ふと室内を見渡すと、先程まで彼の読んでいた雑誌に目が入った。
『…』
彼のベッドに上がってみる。
彼が先程していたように横になってみると、ふんわりとにおいが香った。
『(あ、切島くんのにおい…)』
ここに来て、ぼんやりと眠くなってくる。
毎日朝から学校、遅くまで自主練習という日々が続いていたので、身体が疲れてしまっていたらしい。
『(………落ち着く…)』
そこで私の意識は途切れた。