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その後はお昼を食べながら、どうしてヒーローを目指したのかという話や、お互いの目指すヒーロー像の話をした。
緑谷くんは"笑って人を救ける、オールマイトのようなヒーローに憧れたから"と語ってくれた。
私も緑谷くんに夢を語った。
最近こうして夢を語り合うような機会が無かったら、なんだかとても懐かしい気持ちになった。
初心忘れるべからず、だ。
「カフェさんの"個性"とその体術があれば…凄くカッコイイ、"人を救ける"ヒーローになれると思うよ!」
『えへへ。"個性"も体術もまだまだだけど、緑谷くんにそう言ってもらえると嬉しいなぁ!』
そう言うと、緑谷くんは顔を赤くする。
「だってほら、体術に関しては全く"個性"関係無くて、素の身体能力なんだよね…!?それであの入試クリアしたってだけでも相当凄いと思うよ…!」
『ありがとう!私も、緑谷くんは立派なヒーローになれると思う。USJで実際に救けてもらったし!』
入試の件を褒められた私はなんだか恥ずかしくなり、話を逸らすようにUSJの話をした。
「そ、そんな…あれは救けた内に入らないし、僕なんて全然だよ!?」
『じゃあ勝手に私の中で、救けられたってことにしとくね!』
緑谷くんは凄い判断力と超パワーを持っているのに、どうしてこんなにも謙虚というか…否定的なんだろうか。
もっと自信持っても良いと思うんだけどなぁ。
すっかり静かになってもぐもぐとご飯を食べている緑谷くんをちらりと見る。
「…」
『…』
求めているものは違うけれど、緑谷くんと私の目指すヒーロー像は同じようだ。
切島くんの"守る"ヒーローでもなく、爆豪くんの"勝つ"ヒーローでもない。
「『(人を"救ける"ヒーローに、なりたい)』」
同じ方向を目指す人がクラスメイトに居るというのはとても心強いことだ。
…しばらく経ってお昼を食べ終えてゆっくりしていると、予鈴のチャイムが鳴った。
『そろそろ戻ろっか?』
「そうだね!カフェさん、お昼潰れちゃってごめんね」
申し訳無さそうに言う緑谷くん。
『んーん、こうやってヒーローの話とかするの久し振りだったから凄く新鮮だった!ありがとね』
「う、うん…僕の方こそありがとうっ!」
『えへへ。さ、戻ろ!』
私達は並んで教室に向かって歩き始めた。