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『ばっくごーくん!』
「一緒にメシ食おうぜ!」
お昼時、食堂に見知った顔を見付けた切島くんと私はトレーを持って爆豪くんの元へと歩み寄る。
爆豪くんは意外とお行儀良く昼食を食べていた。
「あぁ゙?一欠片もやんねーぞコラ」
「誰も取らねェよ!」
切島くんがすかさずツッコんでいる。
席に関して何も言わないってことは、相席しても良いということなのだろう。
切島くんと私は頷き合って適当に席に着いた。
『爆豪くん今日はカレー?』
「見りゃ分かんだろが」
『いや何て言うかさ…ルーがさ…変色してない?』
確かにカレーなのは見れば分かる。
分かるんだけど、ルーの色がおかしい。
見たこともないくらいルーの色が赤黒いのだ。
「はァ?これがフツーだわ、ふざけんなよボケ」
私はふざけてなどいないし、ふざけないで頂きたいのはこっちだ。
けれどそれを平然と食べてる爆豪くんはやっぱり凄い、なんかワイルドだ。
「爆豪すっげェ!やっぱ男気あんなーお前!」
「フン…」
なぜか嬉しそうな切島くんに、爆豪くんも満更では無さそうだ。
「男らしいと言やぁ、USJン時の爆豪カッコ良かったぜー!特にさあ…」
切島くんが嬉々として、USJの際の爆豪くんの格好良かった点を語り出す。
「あぁしてこうして…こうなったかと思えば、ドカーン!!って!」
『え、何それカッコイイ!』
「だろ!?ヤバくね!?」
話のメインの爆豪くんを放置気味で切島くんと語っていると、
「だぁぁああ!!お前等うるっせェ!!」
ダンッと机を叩いて、爆豪くんは顔を真っ赤にして怒鳴った。
そして食べ終わったトレーを持ち、そのままトレー返却口へと歩いて行ってしまった。
『…ありゃ?怒らせちゃったかな?』
「いやでも嬉しそうだったぜ?」
『じゃあ爆豪くん置いてけぼりで話してたからかなぁ〜…』
「うぅーん…」
二人して悶々と考える。
「ま、カッコイイ爆豪がわりィ!」
『そだね、カッコイイ爆豪くんのせいだ!』
「おい聞こえてんぞクソ共がぁ!!」
少し歩いた所でこちらを振り返り、くわっと怒った顔を見せている爆豪くん。
切島くんと私は顔を見合わせて小さく笑った。