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***切島視点
3月も上旬に入り、雄英高校の入試から約一週間が経った。
…今日、学校での授業を終えて帰宅すると、雄英からひとつの封筒が俺の家に届いていた。
そう…合否発表だ。
ドキドキする気持ちを抑えながらも封筒を開封すると、レコーダーのような物からオールマイトの姿が投影された。
"合格"だってさ。
「!!…っしゃあああ!!」
俺はガッツポーズを決めながら自室で叫んだ。
嬉しい時や悲しい時にすぐに伝えたくなる一人の相手が思い浮かぶ。
その人物は友達を超えて親友…いや、もはや相棒とも言えるカフェモカ。
俺はスマホを手早く操作し、モカの通話画面を開く。
そして"通話"ボタンをタップする前に、ハッとした。
「(…モカは、受かったのか…?)」
どくん、と心臓の音が聞こえる。
入試の後のアイツの話を聞くと、酷い結果だったと言って泣いていた。
あの場では"大丈夫だ"と言い切った俺だが、少しの不安が脳裏を過ぎった。
「(でも、俺はモカのやったことは正しいと思う)」
…モカはきっと大丈夫だ。
俺が信じてやらねぇで、どうすんだ。
ヴヴッ
「うおっ!…と…メッセージか…?」
突然、俺の手元のスマホが震えてハッとする。
画面を確認すると"カフェモカ"の文字。
「モカか…!」
俺はすぐにメッセージを確認した。
そこには
"雄英合格しました!!"
と、合格通知の写真付きメッセージが来ていた。
「…っ」
俺は再び叫びそうになったが、グッと堪えて返信をする。
"おめでとう!!俺も合格だったぜ!"
明日、学校でモカに会うのが楽しみだな。
***
そして、翌日の朝。
『切島くん!!』
「モカーっ!!」
学校でお互いの姿を見付けるなり、俺達は抱き締め合った。
「おめでとうモカ、良かったな!マジで!」
『ありがとう、ほんと切島くんのおかげだよ〜っ…!切島くんもおめでとう!』
「お前等朝からうるせーっつーの!」
二人で抱き締め合っていると、俺達の大声に反応したクラスメイト達が集まってくる。
俺の声が相当でかかったのか、隣のクラスのヤツ等まで来ちまった。
『あ!ごめんみんな…』
「切島!モカ!聞こえたよ〜!合格おめでとう!」
『三奈ちゃん!』
少し離れた所からこっちに駆けて来たのは芦戸だ。
「混ぜて混ぜて!アタシも合格したんだから〜!」
芦戸が、勢い良くモカと俺に抱き着いてくる。
「うぉっ!?」
『三人合格だぁ!やった〜!』
驚いた声を上げた俺の隣では、モカが幸せそうに笑っていた。
「モカが居れば安心だね!4月からもよろしく!」
『三奈ちゃんありがとう〜!二人とも、これからもよろしくね!』
三人揃って抱き合ったまま喜びを噛み締める俺達に、周りのクラスメイトが様々な声を投げ掛けてくる。
「お前等マジで受かっちまったのかよ!?」
「ウチの学年から三人も雄英合格者出たとかすっげぇ!」
「切島、三奈、モカ!合格おめでとう!」
クラスもすっかり祝福モードだ。
「(これでやっと、スタートラインだ!)」
***切島視点終了