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『ん?どうしたの切島くん』
「モカ、今日放課後時間いいか」
いつになく真剣な表情で、じっと目を見つめてそう問われる。
問われるというか、Noと言わせない雰囲気だ。
…切島くんの声や話し方は大きくハキハキしているのでとても聞き取りやすい。
ただ、だからこそ…
「「「…」」」
ほらぁぁあ…!!
みんな会話すんのやめて完全に聞いてるじゃんかぁああ…!
聞いてるって言うか聞き耳立てられてるって言うか…!
『え…?あ、うん大丈夫だよ。でもなんで?』
「そん時言う!」
「「「(凄ぇ気になる…!)」」」
クラスメイトの間に微妙な雰囲気が流れ始めた時、刑事さんが口を開いた。
「とりあえず生徒等は教室へ戻ってもらおう。すぐ事情聴取って訳にもいかんだろ」
た、助かった…ありがとう刑事さん…!
「刑事さん。相澤先生は…?」
梅雨ちゃんがぴょんぴょんと跳ねて刑事さんの元へと向かうと、彼はスッとスマホを取り出す。
《「…両腕粉砕骨折、顔面骨折。幸い脳系の損傷は見受けられません。ただ、眼窩底骨が粉々になってまして…目に何かしらの後遺症が残る可能性もあります」》
「…だそうだ」
「ケロ…」
『そんな…』
「13号の方は背中から上腕にかけての裂傷が酷いが命に別状無し。オールマイトも同じく命に別状無し、彼に関してはリカバリーガールの治癒で充分処置可能とのことで保健室へ」
13号先生…オールマイト…良かった…。
刑事さんの言葉に、みんなも安心した表情を浮かべる。
「デクくん…!」
「緑谷くんは!?」
「みどり…あぁ、彼も保健室で間に合うそうだ…私も保健室の方に用がある。三茶!後頼んだぞ」
「よかった…!」
ぱぁっと笑うお茶子ちゃん。
こんな時に不謹慎だけど…
きっと緑谷くんのこと心配なんだな、一人の男性として。
可愛いなぁ。
「さ、教室へ戻って!」
「「『はい!』」」
「…チッ」
また何かイライラしている爆豪くんを見掛けて声を掛ける。
『爆豪くん行こう!』
「爆豪、教室へ行けってよー!」
「わーってるよクソ共が!」
私達は刑事さんに言われた通りに教室に戻るため足を進めた。