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「18、19、20…両足重症の彼を除いてほぼ全員無事か…」
「尾白くん…今度は燃えてたんだってね。一人で…強かったんだね!」
「最初はカフェさんも居たんだけど途中でワープのヤツに飛ばされちゃって…。そっから俺ヒット&アウェイで凌いでたよ…葉隠さんはどこに居たんだ?」
みんな各々のゾーンでの出来事を話している。
戦ってる途中で私はワープしたから、尾白くんには迷惑掛けちゃったな…後でちゃんと謝らなくちゃ。
「モカちゃん!」
梅雨ちゃんが焦ったような表情でこちらに駆け寄ってくる。
「モカちゃん、怪我は無い?さっきはごめんなさい…怖かったでしょう…」
梅雨ちゃんの言う"さっき"というのはきっと、敵に捕まる私を置いて行った時のことを言っているのだろう。
落ち込んでいる梅雨ちゃんを見ていると、弱音なんて吐いていられない。
『梅雨ちゃんが謝ることないよ!心配してくれてありがとね、嬉しい!』
「ケロ~…!」
目を潤ませる梅雨ちゃんを、私はぎゅうっと抱き締めた。
「あ…蛙吹とカフェのおっぱいが重なり合って…!おっぱいがいっぱ「ドクズが」」
抱き合う私達を興奮した様子で眺める峰田くんを、響香ちゃんが軽蔑の眼差しで見ている。
『峰田くん…』
峰田くんと目が合うと彼はパッと逸し、どこか気まずそうに目を合わせまいとしていた。
あぁ、やっぱり思い詰めていたんだなぁ。
『…峰田くん、相澤先生を救けてくれてありがとう!助かったよ』
「!…ま、まぁな!」
少しほっとしたような表情の峰田くんを見て私も安心する。
「感謝してんならおっぱい触らせろ!」
『どうしてそうなった?』
峰田くんがいつもの調子に戻ったのは良かったけれど、このままでは危ない。
主に私のおっぱいが危ない。
私はそそくさと爆豪くんの隣へと逃げた。
峰田くんは爆豪くんの隣には絶対に立たないからだ。
「うげっ…よりによって爆豪んトコへ…」
「んだとコラ殺すぞテメェ!!」
「いやぁああ~!」
峰田くんの小言が耳に届いたのか、爆豪くんはいつもの調子で暴言を吐きまくる。
先程の敵の目前でも、いつも通りだった彼を見て安心していた自分を思い出すと笑みが溢れた。
『…っふふ!』
「あァ!?テメェ何笑ってやがるクソ髪の女ァ!」
『えぇ!?』
クソ髪の女って何だ、クソ髪って誰だ。
私は誰の女になった覚えもないぞ。
でもクソ髪と聞いて思い当たる人物はひとり居る。
切島くんだ。
『女とかそんなんじゃないよ!?』
「どーでもいいわ、知るかボケ」
いや別に普段から切島くんのことをクソ髪とか思っている訳ではない。
けれどよく一緒に居るのは切島くんだし、中学時代に何度も"切島の彼女"とイジられたから。
爆豪くんにもそう見えたのかな、なんて脳内で自己完結させておいた。
『爆豪くんは最初、切島くんと同じ所に飛ばされたんだよね?怪我無い?』
「ハン、俺があの程度で怪我なんざするわきゃねェ。ナメんなクソザコが!」
爆豪くんとじっくり話すのは初めてだけれど、話してみると…
何というか、イメージが変わった。
先程の靄敵に突っ込んだ時も意外と冷静というか考えて動いていたようだし、もっと取っ付きにくい感じなのかと思ったけれど…
口が悪いだけで思っていたよりも全然話しやすい。
「………おっぱい…」
『やめなさい峰田くん』
少し離れたところから峰田くんがこちらを見て、そう声を漏らしているのを聞いて思わずそちらへと振り返る。
そして峰田くんを追い掛けようとしたその時。
「なぁ」
切島くんに肩を掴まれた。