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name change
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「攻略された上に全員ほぼ無傷…凄いなぁ最近の子供は…恥ずかしくなってくるぜ敵連合…脳無、爆発小僧をやっつけろ、出入口の奪還だ」
「「『!?』」」
脳無は死柄木弔の声に反応し、フラフラとよろつきながらオールマイトから身体を離した。
「身体が割れてるのに…動いてる…!?」
「みんな下がれ!何だ!?ショック吸収の"個性"じゃないのか!?」
「別にそれだけとは言ってないだろう、これは"超再生"だな…脳無はお前の100%にも耐えられるよう改造された超高性能サンドバッグ人間さ」
死柄木弔が得意げにそう言い切った瞬間。
『!』
黒霧を捕らえる爆豪くんの元に、高速で脳無が移動した。
『ばっ…』
爆豪くんの名を呼ぶよりも先に、辺りを爆風が襲う。
『うわっ…』
「うっ…!」
「かっちゃん!!」
切島くんが私の前に出て、防御壁となってくれた。
けど今は私より、爆豪くんが…!!
「かっちゃん!?」
「…」
『え、あれ…?』
緑谷くんの声に驚いてそちらを見ると、緑谷くんの隣に爆豪くんが座り込んでいた。
「避っ、避けたの!?凄い…!」
「違ぇよ黙れカス」
爆豪くんが先程まで居た所を見ると、そこには…
「ゴホッゲホ…!加減を知らんのか…!」
血を吐くオールマイト。
なんと、あの一瞬で爆豪くんを庇ってくれていたらしい。
「仲間を救けるためさ、仕方無いだろ?さっきだってそこの…あー…地味なヤツ。アイツが俺に思いっ切り殴り掛かろうとしたぜ?」
死柄木弔が緑谷くんを指差す。
そのやり取りを見ていると、少し頭がクラッとした。
そうだ…今の内に少しでも体力の回復をしておこう。
この後すぐに動けるように。
『…』
"気"を集中させ、私は自身の体力を回復した。
…よし。
少し眠気が出て来たけど…まだ大丈夫だ。
「3対6だ」
「靄の弱点はかっちゃんが暴いた…!」
「とんでもねぇ奴等だが俺等でオールマイトのサポートすりゃ…撃退出来る!」
『足は引っ張らないようにしなきゃね…!』
私達は頷き合う、が。
「ダメだ!逃げなさい!!」
「『!』」
「…さっきのは俺がサポート入らなけりゃヤバかったでしょう」
「オールマイト、血…それに時間だってないはずじゃ…」
轟くんと緑谷くんがオールマイトに目を遣る。
「それはそれだ轟少年!ありがとな!しかし大丈夫!プロの本気を見ていなさい!」
オールマイトは私達に背を向け、決して私達を戦闘に参加させようとはしなかった。
「脳無、黒霧、やれ。俺は子供をあしらう」
『来る…っ』
私がそう言うと同時にみんなは構えの体勢を取る。
その瞬間、死柄木弔と目が合った。
『!』
「…クリアして"帰ろう"!」
さっきと同じように、また。
私の方を見て"帰ろう"って…。
「おい来てる!やるっきゃねぇって!!」
オールマイトが脳無に向かって、走り出した。