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オールマイトと脳無の壮絶な戦いが始まった。
オールマイトが脳無にバックドロップを仕掛け、キマったかと思えば…
「そ…そういう感じか…!」
ワープゲートゲートを上手く利用されて脳無の指が脇腹にめり込み、オールマイトは血を吐いた。
『(オールマイト…!)』
思わずその場で力んでしまう。
「コンクリに深く突き立てて動きを封じる気だったか?それじゃ封じれないぜ?脳無はお前並みのパワーになってるんだから」
「くっ…!」
「ふふふ…いいねぇ黒霧。期せずしてチャンス到来だ」
「あイタ!」
オールマイトが脳無の指を剥がそうとするも相手はビクともしない。
「…黒霧、代われ」
死柄木弔は首を掻きながから黒霧を呼び、私の隣まで戻って来る。
それを見た黒霧は私の拘束を解き、オールマイトの前へと出た。
『(逃げなきゃ…動け、動けっ、私の身体…!)』
脳内では動け動けと叫ぶが、まるで自分の身体が自分のものじゃないみたいに、言うことを聞いてくれない。
拘束が解かれたのに、地面に倒れて動けない私を見て死柄木弔は笑った。
「可哀想だなァお前。こんなに泣いてんのにさァ…?オールマイトには救けてもらえず、さっきの仲間にも置いて行かれたもんなァ~?…あっはははは…!!」
強引に腕を引かれた。
かと思うと、先程のように無理矢理立たされる。
次に死柄木弔の手がまた私へと伸びてきた。
『…っ』
また首を絞められる?
また顔面を握り潰されそうになる?
それとも今度は、"個性"を発動される…?
『………いや…』
ボロボロの相澤先生の姿と、相澤先生の崩れた肘が脳裏に蘇る。
身体は固まってしまって動けない…
代わりに、気付けば口が動いていた。
『痛いのは…苦しいのは、もう嫌…!!』
「…じゃあ、」
両手で両頬を包み込まれ、クイッと顔を上に向かせられた。
『っ!』
大きな"手"越しに、バチッと目が合う。
「優しくすれば俺と帰ってくれるのかな?」
視界いっぱいにあの大きな手と紅い目が広がった。
「貴方の身体が半端に留まった状態でゲートを閉じ、引き千切るのが私の役目!」
「カフェさん…っ!オールマイトォ!!」
『!』
先程相澤先生を担いで去って行ったはずの、緑谷くんの大声が聞こえてハッとする。
そして振り返ろうとした時、指の隙間から覗く紅い目に睨み付けられた。
先程私の頬を包んでいたその手は今、私の首元にある。
「目ェ逸らしたら…殺すぞ」
「…浅はか」
BOOOM!!
突然の爆発音と爆風により思わず目を瞑り構えると、死柄木弔も同じように両腕で爆風を凌いでいたようだ。
「どっ…け 邪魔だ!!デクぅうううう!!」
『爆豪くん…!』
「オラァアアア!!」
緑谷くんの眼前の靄を爆破し、爆豪くんは黒霧を掴んで地面に叩き付けた。
同時にパキパキと地面が凍り、脳無を凍らせていく。
「てめェ等がオールマイト殺しを実行する役とだけ聞いた」
『轟くん!』
みんなの顔を見て、今度は安堵の涙が出てくるのが分かった。