05
name change
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「オールマイトォオ!!」
「ケロ~…」
「オール…マイト…!!」
水辺の三人が安堵の表情を見せる。
私ももうすぐ立てる…オールマイトが来たんだから、ここからは主犯達とオールマイトの戦いになるのだろう。
なら私のすべきことは相澤先生の回復と、周りのチンピラ敵を片付けること…!
「待ったよヒーロー、社会のゴミめ」
死柄木弔がそう言うと、オールマイトは瞬間的に入り口からこちらの広場に移動してきて敵達を数人纏めて片付けた。
そしてオールマイトは相澤先生を抱き上げる。
「相澤くん、すまない」
『!』
相澤先生の肘が、"崩れてる"…!?
今までは相澤先生の肘まで見えていなかったため気付かなかった。
ということは、あれは死柄木弔か脳無のどちらかの"個性"…?
あの"個性"を発動されると非常に厄介だ…
厄介というか、死ぬだろう。
私は反射的に上半身を起こそうとした。
すると今度は黒霧の靄に頭、首、手首、足首を地面に押さえ付けられる。
『なっ…だから何っ…』
「貴女は大人しくしていなさい、カフェモカ」
『え…』
なんで私の名前を知っているのだろう。
以前会った際の死柄木弔にも教えた覚えはない。
でも冷静に考えれば、雄英の時間割やここに来る先生方を把握していた相手だし…
何らかの手段で私の名前を調べることも可能なんだろう、気持ち悪いけれど。
「Shit…」
オールマイトが小さく舌打ちをしたかと思えば、一瞬の隙を突いて緑谷くんと梅雨ちゃんと峰田くんの三人を死柄木弔の元から救い出した。
オールマイトと目が合う。
『(あぁ、救けてくれようとしたのに私が拘束されたから舌打ちを…)』
「え、え?…あれ?」
「みんな、入り口へ!」
オールマイトが生徒達三人に入り口へ向かうように指示する。
「ケロッ…でもモカちゃんが…!」
チラッと梅雨ちゃんが私に目を遣る。
「カフェ少女は私が救ける!相澤くんを頼んだ。意識が無い、早く!」
未だ目を白黒させている峰田くんや他の二人に、オールマイトは声を掛けた。
「は、はい!」
「ケロッ!」
オールマイトは三人を救い出すのと同時に死柄木弔への一撃も与えていたようで、死柄木弔は腹部を押さえている。
「あぁああ…だめだ…ごめんなさい…!お父さん…」
死柄木弔は、先程私を睨み付けて首を絞めていた張本人だとは思えないくらい狼狽していた。
彼の顔に着いていた"手"がオールマイトに殴られた時の衝撃で落ちたようで、彼はそれを拾い上げる。
そしてそれを再び自身の顔に取り着けると、彼は落ち着きを取り戻したようだった。
「救けるついでに殴られた…ははは、国家公認の暴力だ…流石に速いや、目で終えない…けれど思った程じゃない…やはり本当の話だったのかな?弱ってるって話…」
にやぁっと厭らしい笑みを浮かべる死柄木弔に、今度は背筋が寒くなった。