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「すっげー!USJかよ!?」
「水難事故、土砂災害、火事、etc…あらゆる事故や災害を想定し、僕が作った演習場です!その名も…嘘の災害や事故ルーム、略してUSJ!」
「「『(USJだった!)』」」
このUSJを作り上げたと言うのは、スペースヒーロー13号だ。
「災害救助でめざましい活躍をしている紳士的なヒーロー!」
「わー!私好きなの13号!」
穏やかな話し方で、13号先生はとても優しそうだ。
「13号、オールマイトは?ここで待ち合わせるはずだが…」
「先輩、それが…」
先生方は二人で何やら話をしている。
「仕方ない、始めるか」
「えー、始める前にお小言をひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ………」
何だろう、オールマイトは来ないのかな?
確か授業が始まる前、相澤先生は三人で見ることになったって言ってたはずだけど…。
「みなさんご存知と思いますが、僕の"個性"は"ブラックホール"。どんなものでも吸い込んで塵にしてしまいます」
「その"個性"で、どんな災害からも人を救いあげるんですよね!」
ヒーローオタクの緑谷くんが興奮気味に言い、13号先生はそれに頷く。
「ええ。しかし簡単に人を殺せる力です。みんなの中にもそういう"個性"が居るでしょう」
人を殺せる力…その言葉を聞いて息を呑んだ。
私の"個性"はそういった類のものではないけれど、クラスのみんなは基本攻撃がメインだ。
あれらを本気で使われたら、私はたぶんすぐに死ぬだろう。
「相澤さんの体力テストで自身の力が秘めている可能性を知り、オールマイトの対人戦闘でそれを人に向ける危うさを体験したかと思います」
『…』
「この授業では…心機一転!人命のために"個性"をどう活用するかを学んでいきましょう。君達の力は人を傷付けるためにあるのではない。救けるためにあるのだと心得て、帰ってくださいな」
13号先生の言葉に、思わず感動の声が漏れる。
『(格好良い…格好良過ぎます13号先生…!)』
将来はこういう、大切なことをふとしたタイミングで教えてくれる人のところで働きたいな。
私達はみんなで先生に拍手を送った。
「以上、ご静聴ありがとうございました!」
「ステキー!」
「ブラボー!ブラーボー!」
「そんじゃあまずは…」
相澤先生が口を開いたその時。
フッ
演習場の電気が消えた。
『?なに急に…』
「ひとかたまりになって動くな!13号、生徒を守れ!」
大きく張り上げられた相澤先生の声に、私は少し不安になる。
「…なんだありゃ」
『え?』
切島くんの見ている先に目を向ける。
ここからじゃ遠くてよく見えないけれど、広間の噴水の所に…
何か黒い塊のようなものが見えた。
「また入試ん時みたいな、もう始まってんぞパターン!?」
「動くな!あれは…敵だ!!」
相澤先生の言葉に、周囲の空気ががピリッと張り詰めたのが分かった。