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『っ…』
「…」
あの時の焦りとか不安とか、いろんなものが溢れ出しそうになる。
けれど、昨日の夜切島くんと誓い合ったばっかりだ。
二人で…うぅん、みんなと一緒に頑張ろうって。
切り替えたはずだ。
『…』
私は、自身の目元に滲んだ涙を静かに掬い取った。
『…言われなくても…反省してるっ…!』
今はまだ意地を張るので精一杯だけれど、私は涙を堪えてそう言った。
「…」
爆豪くんはそんな私を静かに眺めていた。
かと思えば、彼は口角を釣り上げて不敵に笑う。
「…フン。分かってんなら気を付けろや、カフェ」
『ん…気を付ける…!』
そう言う私を見て、爆豪くんはまた扉の方へと歩いて行った。
今度こそ自室へ戻るのだろう。
まだ少し早いけれど、もう就寝時間も近い。
『あ、部屋まで送ろうか?』
「死ね」
『ひどい!』
なんだよ、気遣って念の為言っただけじゃん。
「…」
ガチャリと扉を開け、爆豪くんは私の部屋を出た。
私はそれに続く。
一応お見送りくらいは、ね。
『爆豪くん爆豪くん』
「あ?」
背中に声を掛けると、だるそうにしながらも爆豪くんはこちらを見た。
『心配してくれてありがとね』
「はァ?だから心配なんざしてね…」
『スマホの画面、見えてるよん!』
爆豪くんの持つスマホを指差す。
その画面に移されていたのは…
"腹 大怪我 治るまで"
"腹 怪我 治療法"
という、検索結果画面だった。
それを指摘した途端、爆豪くんはみるみる顔を赤くする。
「~~~ッッ!!!」
BOOM!!
案の定、爆破されたけれど。
「覗き見すんなボケ死ねェ!!」
吐き捨てるようにそう言って、爆豪くんは足早に去って行ったのだった。
(いや待ってほんと死ぬ…か…ら…ガクッ…)
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