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爆豪くんと轟くんが去ってしばらくみんなと話をした。
最初の方こそ、インターンの話や怪我の話をしていたけれど…
いつの間にか、いつもの…なんでもないような日常の話をしていた。
ヤオモモのハーブティーと砂藤くんのガトーショコラを貰って、口田くんにうさぎを触らせてもらって。
三奈ちゃんや透ちゃんに抱き締められて。
上鳴くんや峰田くんのセクハラを受け流して。
クラスメイトのみんなと、こうして話をしたり触れ合ったりすることで、私の心はとても癒やされた。
「あ。モカ、やっといつもの笑顔に戻った」
『!』
みんなと談笑している最中に、ふいに響香ちゃんにそう言われ、私はハッとした。
「…帰って来てからのモカ、なんか見てる方が辛くなるくらいの笑顔だったから。…よかった」
『響香ちゃん…』
余程心配してくれていたのだろう、響香ちゃんは眉を下げて笑う。
…友達になんて顔させるんだ、私は。
「あれだけのことがあったが、カフェくんはこうしてしっかりと気持ちを切り替えている。君は強くてたくましい…友人ながら尊敬するよ」
「えぇ…ですから今日はもうお風呂に入って、ゆっくりされた方が良いですわ」
「憩いの刻限…」
「うむ!そうだな!」
飯田くんとヤオモモ、常闇くんも安心したかのように笑ってくれる。
『みんな…』
じんわりと目頭が熱くなる。
みんなの心のあたたかさを感じて、改めてこのクラスが大好きだなぁなんて感じた。
『………ぐすっ』
「「「!?」」」
みんなのあたたかい想いや言葉に胸が熱くなり、私はぽろっと涙を溢した。
「ちょっ…え、カフェさん、どうしたの!?」
「カフェ泣いてんのか!?」
「カフェくん!?」
クラスメイトの前でこうして泣いているところを見せるのは初めてだったからだろうか?
みんなが途端に慌て始めた。
「飯田が泣かした!」
「それね☆」
「何故そうなる!?」
「最後にカフェに声掛けたの飯田じゃん!」
「相槌を打っただけなんだが!」
瀬呂くんや上鳴くん、青山くんが飯田くんをいじっている。
「落ち着け」
障子くんがそんなみんなを宥めてくれる。
インターン組の緑谷くん、お茶子ちゃん、梅雨ちゃんはそれを見て薄く微笑んでいた。
彼等にも笑顔が戻って、嬉しい。
「モカ」
『ん…』
ふと切島くんに声を掛けられ、顔を上げる。
すると切島くんは服の裾で私の涙をゴシゴシと拭ってくれた。
『ありがと…』
「おう!」
「そこォ!隙あらばイチャつき過ぎなんだよォ!」
そんな私達を見て、峰田くんが騒ぐ。
「俺だってそういうのやりてぇ!」
「オイラにやらせろよ!」
やいのやいのと騒ぐ上鳴くんと峰田くんに、今度は響香ちゃんが"個性"を発動した。
「アンタらうるさいっての!」
「「ぎゃぁああああ!!」」
騒がしい二人を物理的に黙らせてくれた響香ちゃん。
「コイツらマジでキリないし、早くお風呂行っちゃいなよ」
『ありがとう響香ちゃん…みんなも…!』
泣いたら少しスッキリした気がする。
室内を見渡した私に、みんなは笑って頷いてくれた。