04
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
委員決めが終了し、午後となった今。
相澤先生が私達の前に立っている。
「今日のヒーロー基礎学だが…俺とオールマイト、そしてもう一人の三人体制で見ることになった」
先生三人体制って相当厳しい訓練なんじゃ…。
『(気ぃ引き締めないと!)』
私は内心で一人意気込む。
「ハーイ!何するんですか!?」
「災害水難何でも御座れ、人命救助(レスキュー)訓練だ!」
人命救助訓練かぁ…!
私のような援護型の"個性"だと、将来一番お世話になるのはたぶん救助の場だろう。
今回の授業、楽しみだな。
「レスキュー…今回も大変そうだな」
「ねー!」
「バカおめー、これこそヒーローの本分だぜ!鳴るぜ!腕が!」
『うんうん、私も!』
「水難なら私の独壇場、ケロケロッ!」
みんなかなり意気込んでいるようだ。
私も負けてられない。
盛り上がる生徒達に相澤先生が、おいまだ途中!と声を上げる。
「今回戦闘服の着用は各自の判断で構わない。中には活動を限定する戦闘服もあるだろうからな」
戦闘服着るのは自己判断…
うーん、せっかくだし着て行こうかな、ジャージより動きやすいし!
「訓練場は少し離れた場所にあるからバスに乗って行く。以上、準備開始!」
***
ピーッ
ガールズと着替えて集合場所に向かうと、飯田くんが笛を吹いていた。
「1-A集合ーっ!バスの席順でスムーズに行くよう、番号順で二列に並ぼう!」
『なんで笛…?』
「飯田くんフルスロットル…!」
緑谷くんの言葉に私は頷いた。
「ねぇねぇモカ!」
『ん、どったの三奈ちゃん?』
つんつんとつつかれ、振り返ると三奈ちゃんがそこに居た。
「そういや委員長決める時、モカゼロ票だったよね?」
『え゙っ』
「誰か別の人に入れたの?切島?」
三奈ちゃんが痛いところを付いてくる。
それを今、みんなの居る場で言うのはやめて頂きたかった…!
『な、なんで切島くんの名前が…切島くんは一票だったよ、たぶん自分で入れたやつ』
「いやーゼロ票ってなんか目立ってたじゃん?」
「確かに!あ、ヤオモモに入れたの?ヤオモモ二票だったもんね!」
その言葉にヤオモモが反応する。
「まぁ、カフェさんが私に入れてくださったんですか?でしたら、お礼を言わせてください…!」
『あ、ごめんヤオモモ違うんだ!ヤオモモに入れたのは私じゃないよ』
「まぁ…そうでしたか…」
なんか期待させてしまって、ヤオモモには悪いことしたかな。
「じゃあ誰に入れたのー?」
三奈ちゃん流石…結構切り込んでくるなぁ。
いや全然良いんだけどほら、なんか恥ずかしいじゃん。
「「「…」」」
何人か聞き耳立ててるっぽいし…!
『えっと…轟くん』
私の口から出た意外な人物にガールズは驚く。
「え、轟くん!?」
「モカが轟に入れるなんて想像出来なかったよー!」
少し離れたところに居た轟くんは聞こえたのか聞こえてないのか、特にこちらを見るでもなくその場でじっとしている。
「えー、なんで轟くん?」
『いやそれは…あ、バス来たよ!!』
なんというナイスタイミング!
「えー気になるのにぃ!」
「みんな!素早くバスに乗り込んでいこう!」
その話はそこで終わり(というか強制終了させ)、私達はバスに乗り込んだ。