04
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「昨日の戦闘訓練、お疲れー。VTRと成績見させてもらった」
ホームルームの時間になり、爆豪くん、緑谷くんと順番に口頭で軽く注意する相澤先生。
「さてホームルームの本題だ…急で悪いが、今日は君等に…」
「「『(また臨時テスト…!?)』」」
「学級委員長を決めてもらう」
「「『(学校っぽいの来たー!)』」」
なんか相澤先生の口から学校っぽいイベントを聞くと安心する。
それより少し眠い…
さっき"個性"使ったからからかな。
「委員長!やりたいです!それ俺ぇ!!」
「オイラのマニフェストは女子全員膝上30cm!」
「ウチもやりたいっす!」
両手を挙げてアピールする切島くんに負けじと上鳴くん、響香ちゃん、みんなと続く。
「僕のためにあるヤツ☆」
「リーダー!やるやる!」
「俺にやらせろ!俺にぃいい!!」
なんか一気に騒がしくなったな、と思えば今度は飯田くんが声を上げた。
「静粛にしたまえ!!"多"を牽引する責任重大な仕事だぞ…!"やりたい者"がやれるものではないだろう!周囲からの信頼あってこそ務まる聖務…!民主主義に則り、真のリーダーをみんなで決めるというのなら…これは投票で決めるべき議案!」
「「「聳え立ってんじゃねえか!!」」」
『ブフッ』
みんなから一斉ツッコミを受ける飯田くんに、私は思わず吹き出す。
「な、なぜ笑うんだカフェくん!?」
彼は至って真面目な表情で私の方へと振り返る。
『あはは、ごめんごめん』
「なぜ発案した!?」
「日も浅いのに信頼もクソもないわ、飯田ちゃん」
「そんなんみんな自分に入れらぁ!」
「だからこそ、ここで複数票を取った者こそが、真に相応しい人間ということにならないか!?どうでしょうか、相澤先生!?」
「時間内に決めりゃあ何でもいいよ」
って、相澤先生寝る気満々じゃん。
寝袋ごと倒れ込んだ相澤先生に、飯田くんは礼をする。
「ありがとうございます!」
結局、委員長は投票で決めることになったようだ。
"この人だ"と思う人の名前をこの紙に書けば良いんだな、よし了解。
私は教室内をちらりと一周見回した。
***
「僕三票ー!?」
「なんでデクに…!誰が…!」
「まーおめぇに入れるよか分かるけどな!」
「んだよそれぇ!?」
厳選なる投票の結果…
「じゃあ委員長は緑谷、副委員長は八百万だ」
「ママママジで…マジでか…!」
「うーん、悔しい…」
あたふたした様子の緑谷くんと対象的にヤオモモは落ち着いた様子だ。
「緑谷、なんだかんだでアツいしな!」
「八百万は講評の時のが格好良かったし!」
私の投票した人は委員長にはならず。
でも、みんなの言う通り緑谷くんとヤオモモで充分だとも思う。
『ふぁあ…っくぅ』
私は欠伸をなんとか噛み殺した。