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週末。
私は一人自室で頭を抱えていた。
悩みの種は、校外活動先についてである。
『(受け入れ先が無い…!)』
以前のミリオ先輩のお話を通じて、校外活動をしたいという思いは変わらずに居た。
しかし、肝心の"受け入れ先"が見付からないのだ。
『(ベストジーニストはこの前の神野事件のせいで、無期限の活動休止になってしまったし…)』
体育祭の時に貰った指名はジーニアス事務所だけではなかったけれど、知名度の高い事務所からは来ていなかった。
知名度の高い事務所じゃないと、校外活動は認められていなかったはず。
つまり"体育祭の指名を使って校外活動先を決める"という選択肢は、私には無いのだ。
となると、私の"個性"の場合は病院とか救急医療系の活動をしている施設になると思うんだけど…
過去に雄英から治癒・回復系個性の生徒が輩出されたのが少なかったからか、いまだに雄英とコネクションのある体験先が無いらしい。
『(そもそも治癒・回復系の"個性"持ちの数が少ないからなぁ…)』
この件に関しては仕方無いと思う。
ここまでくると、今度は私の体術レベルでも受け入れてくれそうな所しかない。
必死に考えるも、そんなに都合の良い事務所が存在している訳もなく。
『ハァァア~…』
私は大きな溜め息をついた。
だめだ、考えていても埒が明かない。
『(…走りに行くかぁ…)』
気分転換に、と、私はランニングをすることにした。
『(…あ、一応天喰先輩のハンカチ持って行っとこ)』
まぁそんなに都合良く会える訳も無いけれど。
借りたままの物を返せない方が嫌だしね。
私は適当にウエストポーチを取り出し、その中にハンカチを入れた。
『(っし、行くかぁ!)』
私はジャージに着替え始めた。
***
『はぁ、はぁっ…!しんど…!』
ジャージに着替えた私は一人走り込みをしている。
切島くんは常闇くんとお出掛けするらしい。
『(そーいえば最近全然予習復習してないな…帰ったらやるか…)』
必殺技習得の授業をし始めた辺りからだろうか、私の中では"身体を動かさなきゃ"という思いが強くなってしまっていた。
だからと言って勉学をおざなりにしてしまうと、今度は筆記で落とされる…
そんなのは御免だ。
『(頑張らなきゃなぁ)』
そう意気込んで走りながら前方を見る。
すると見覚えのあり過ぎる人物が目に入った。