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「ギリギリち○ちん見えないよう努めたけど!すみませんね女性陣!」
体育館内にミリオ先輩の声が響く。
「とまァこんな感じなんだよね!」
『訳も分からず全員腹パンされただけなんですが』
私達はみんな揃ってお腹を抱えている状態。
「俺の"個性"強かった?」
「強過ぎッス!」
「ずるいや私のこと考えて!」
「すり抜けるしワープだし!轟みたいなハイブリッドですか!?」
「お」
やいやいと私達はミリオ先輩に意見する。
そんな私達の隣で波動先輩が挙手した。
「私知ってるよ"個性"!ねぇねぇ言ってい?言ってい!?トーカ…」
「波動さん、今はミリオの時間だ」
「いや一つ!"透過"なんだよね!君達がワープと言うあの移動は推察された通りその応用さ!」
「…」
「ごめんて」
ムスッとむくれる波動先輩に小声で謝る通形先輩。
波動先輩、可愛いぞ。
「どういう原理でワープを…!?」
興味津々な私達に、ミリオ先輩は自身の"個性"を説明してくれた。
全身"個性"を発動すると、先輩の身体はあらゆるものをすり抜ける。
その"あらゆるもの"は地面も含むらしい。
地中に落ちている間に"個性"を解除すると、質量のあるもの同士が重なり合うことは出来ないため、弾かれてしまう…
そうなると、先輩は瞬間的に地上へ弾き出される。
これがワープの原理。
他にも振動や光を透過することも出来るが…
それを"モノ"にするには非常に長い年月を掛け、努力をし続けたのだそうだ。
「長くなったけどこれが手合わせの理由!言葉よりも"経験"で伝えたかった!校外活動において我々は"お客"ではなく一人の相棒(サイドキック)!同列として扱われるんだよね!それはとても恐ろしいよ、時には人の死にも立ち合う…!」
『…』
「けれど恐い思いも辛い思いも全てが学校じゃ手に入らない一線級の"経験"!俺は校外活動で得た経験を力に変えてトップを掴んだ!ので!恐くてもやるべきだと思うよ一年生!」
私達はミリオ先輩の話を聞いて拍手を送った。
他のみんなも先輩に拍手をする。
「そろそろ戻ろう。お前等、挨拶しろ」
「「『ありがとうございました!』」」
相澤先生の声にみんなで先輩方に挨拶をした。
「"お客"か、確かに職場体験はそんな感じだった」
「危ないことはさせないようにしてたよね」
校外活動では私達はプロとして扱われる…
学校じゃ手に入らない経験…
『(やりたい…!校外活動!!)』
貴重な時間を割いて、私達に身をもって教えてくれた先輩方に感謝した。
(まずはどうやったら参加できるのか調べよう…!)
(おうモカ!俺も一緒に良いか!?)
(切島くん!もちろん!)