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あれから三日が経った。
「ご迷惑お掛けしましたぁああ!!」
朝一番、教室に緑谷くんがやって来たかと思えば、彼は私達に向かって勢い良く頭を下げた。
「デクくん!オツトメご苦労様!」
「オツトメって…つか何息巻いてんの?」
お茶子ちゃんが緑谷くんを見て微笑んでおり、響香ちゃんが苦笑している。
「飯田くん!ごめんね!失望させてしまって!」
「うむ…反省してくれれば良いが…しかしどうした?」
飯田くんも首を傾げているようだ。
「この三日間でついた差を取り戻すんだ!!」
緑谷くんは拳を握り締め、意気込んでいる様子。
「あ、良いな!そういうの好き、俺!」
『緑谷くん、一緒に頑張ろうね!』
「うん!!」
切島くんと私は緑谷くんの元に歩み寄り、それぞれ言葉を掛けた。
するとそのタイミングでチャイムが鳴り、私達は速やかに席に着く。
相澤先生がやって来たのだ。
「おはよう。じゃ緑谷も戻ったところで本格的にインターンの話をしていこう。入っておいで」
「「『?』」」
扉に向かって声を掛けた相澤先生に、私達は首を傾げた。
「職場体験とどういう違いがあるのか、直に経験している人間から話してもらう。多忙な中 都合を合わせてくれたんだ、心して聞くように」
扉が開いて入って来たのは、生徒が三人。
「現雄英生の中でもトップに君臨する三年生三名…通称"ビッグ3"のみんなだ」
「雄英生のトップ…ビッグ3…!!」
『…!』
教壇に立った三名の中に、見知った顔を一人見付ける。
一番最後に入って来たあの人は…
『(ハンカチの人…!!)』
しまった、今日もハンカチ持ってないや…
って、いやいやそれは一旦置いといて。
『(あの人…"ビッグ3"の中の一人だったの…!?)』
ザワつき始める教室内。
"ハンカチの人"は俯いており、こちらに気付いていない様子だ。
相澤先生はビッグ3の方々に挨拶をするよう促した。
「じゃ手短に自己紹介よろしいか?天喰から」
ハンカチ先輩…もとい天喰先輩は、私達を一瞥した。
「…」
「「『…!!』」」
凄い迫力だ…!
教室内にビリッと空気が走るのが分かった。
『(凄い…!やっぱり凄い人なんだ…!)』
「…駄目だミリオ…波動さん…」
天喰先輩は何やらぽつりと小声で話し始めた。
「ジャガイモだと思って臨んでも…頭部以外が人間のままで依然人間にしか見えない…どうしたら良い、言葉が…出て来ない」
『!?』
「頭が真っ白だ…辛いっ…!帰りたい…!!」
「「『えぇ…!?』」」
居た堪れなくなったのか、天喰先輩はこちらに背を向けてしまった。