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仮免取得試験の全行程が終了した今。
帰りのバスに向かい、会場を出てみんな揃って歩いているところだ。
みんなは今日の出来事や感想を話している。
「…」
『…』
私は、自分の隣を無言で歩く爆豪くんにちらりと目を遣った。
いつも私の隣に居るはずの切島くんは、上鳴くんと瀬呂くんに何やら絡まれている。
『…あのさ、爆豪くん』
「…」
私が話し掛けると、爆豪くんはちらりと視線だけをこちらに向ける。
そして特に返事をするでもなく、視線を前に戻して歩き続けた。
『肉倉先輩と戦ってた時さ…私のせいで丸められてしまって、ごめんね』
「…」
『でも、おかげで助かった!ありがとね』
目線を合わせてくれる訳でもなく、愛想の良い返事でもなかったけれど。
「…ん」
爆豪くんの相槌は、私を喜ばせるのには充分なものだった。
てっきり"邪魔だったから突き飛ばしただけだ!!"とかBOOMされると思ったんだけど。
ていうか"BOOMされる"って何だ。
『…んふふ』
彼の相槌に気を良くした私はへらへらと笑いながら話を続ける。
『職場体験で迷子になった時もそうだけど、なんだかんだで爆豪くんって優しいよね!いっつも私のこと救けてくれるよねぇ?』
言いながら爆豪くんの顔を覗き込む。
すると次の瞬間、掌を顔面に向けられた。
爆破の構えだ。
それを理解した瞬間、サァっと顔が青ざめるのが分かる。
『え!?ちょ、何、怖っ!?』
「お前が鈍くせェからだろうが!次は無ェ!!」
『ゴメンナサイ』
私は両手を上げて降参のポーズを取る。
ほぼ反射だ。
だって爆破イヤなんだもの、怖いんだもの!
「おーい、おーい!!」
爆豪くんと私がやいのやいのと騒いでいると、少し離れた所から声が聞こえてきた。
『あ、夜嵐くんだ』
夜嵐くんがこちらに向かって大きく手を振っている…どうしたんだろう。
「あら、士傑まで」
「轟!また講習で会うな!けどな!正直まだ好かん!!先に謝っとく!ごめん!そんだけー!!」
手を振りながら去って行く夜嵐くん。
「どんな気遣いだよ…」
「…こっちも善処する」
「すィ☆…彼は大胆と言うか繊細と言うか、どっちも持ってる人なんだね☆」
手を振りながら士傑の輪に混ざっていく夜嵐くんを見送る。
『(そう言えば肉倉先輩は…)』
士傑の輪の中に肉倉先輩の姿を探していると、夜嵐くんが、あ!と声を上げた。
「そう言やぁ肉倉先輩!結局、カフェさんにコクれたんスか!?」
「「『!?』」」
士傑のみんなの目線は肉倉先輩に、雄英のみんなの目線は私に、それぞれ一斉に集まった。