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《「さて、立て続けに4名通過~。現在82名となって…」》
「そっちでもあっちでもバトってんな~」
『もうすぐ100人到達しちゃうからね~…』
あの後無事、私達は四人揃って一次試験合格となった。
そんな私達は合格者の集合場所へと向かっている。
「あら?おい、アレ瀬呂達じゃん!?」
上鳴くんの指差す方向には、緑谷くん、お茶子ちゃん、瀬呂くんの三人が居た。
珍しい組み合わせだ。
「やったぁ スッゲ オーイ!」
「上鳴くん!やったぁ スッゲ オーイ!」
お茶子ちゃんがこちらに向かって大きく手を振る姿がこれまた可愛い。
「「『やった!やった!やった!』」」
私達は円になって飛び跳ね、合格を喜び合う。
少し離れた所で緑谷くんと爆豪くんが何やら話をしていたが、私はそれに気付いていないふりをした。
***
集合場所に着くなり、ヤオモモがこちらへとやって来た。
「皆さんよくご無事で!心配していましたわ!」
ヤオモモは肉まんをたくさん抱えている。
彼女の"個性"はたくさん脂質を摂取する必要があるんだっけ、なんて羨ましい…!
「ヤオモモ~!ゴブジよゴブジ!つーか早くねみんな!?」
「俺達もついさっきだ。轟が早かった」
「爆豪ももう絶対居ると思ってたけど…なるほど、上鳴が一緒だったからか」
「はァ!?お前ちょっとそこなおれ!」
ヤオモモ、障子くん、上鳴くん、響香ちゃんが楽しそうに話をしている。
「お茶子ちゃん、モカちゃん。ターゲットを外すキーが奥にあるわ。ボールバッグと一緒に返却棚に戻せって」
「ありがとう梅雨ちゃん、そうする!」
『…』
私は自身の手のひらを見つめた。
さっき、肉倉先輩が肉塊になった切島くんを踏み付けた時。
あまりにも腹が立って、あの時は夢中だったからよく覚えてないけれど…
『(初めて本気で、人を殴った)』
人の顔面に自身の拳がめり込むのは、正直言って嫌な感覚だった。
出来れば、もう今後は本気で人を殴ることなんてしたくない。
そうだ、肉倉先輩はこの会場には居ないのだろうか。
出血させてしまったし、合流さえ出来れば回復を…
「モカちゃん?」
『ふあっ!?お、お茶子ちゃん?』
突然、顔を覗き込んできたお茶子ちゃんに驚いて変な声が出てしまった。
「ぼーっとしてたから…大丈夫?」
『平気だよ、ありがとね!…それより…』
そう言いながら会場内の大きなモニターに目線を移す。
それに釣られて、みんなもモニターに目を向けた。
「残席は18人…!」
「A組は…」
「あと9人のまま…!これ、全員はもう無理かな…」
1000人を超える受験生が居る中で、残り18人の合格枠。
更に雄英生は残り9人…。
『(みんな…!!)』
固唾を飲んで見守っていると…
モニターの中で、青山くんがネビルレーザーを空に向けて発射したのが見えた。
それを目掛けて他校生徒が一気に飛び出して来る。
そして飛び出して来た他校生徒を、雄英のみんなが次々に狙い、順番にボールをターゲットにぶつけていったのだ。
雄英から、合格者続出だ。
《「5.4.3名…おっとここで士傑高校から通過者!そして…残り0名ーーー!!100人!終了ー!!」》
目良さんのアナウンスが会場内に響き渡った。
私達雄英生、全員合格だ。