03
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「カフェさん、なんかごめんね…わざわざ迎えに来てもらったりなんて…」
『気にしないで!それよりお疲れ様。大変だったね…』
「…」
そう言うと緑谷くんはあの授業のことを思い出したのか、神妙な顔付きになる。
『あ、ごめんね!?そんな顔させるつもりはなかったんだけど…!』
「…へっ!?僕そんな変な顔してた?」
『うん、難しそうな顔してた』
「ききき、気にしないでっ…!」
『えー?そう言われると気になるなぁ〜!』
なんてやり取りをしているうちに、教室に着いた。
緑谷くんがガラリと扉を開く。
「おお、緑谷来たぁ!お疲れ!」
切島くんの声に反応したみんなが一斉に集まってくる。
「いやぁ、何喋ってっか分かんなかったけど、アツかったぜおめー!」
「よく避けたよ〜!」
「一戦目であんなのやられたから、俺等も力入っちまったぜ!」
切島くん、三奈ちゃん、砂藤くんがどっと緑谷くんの元へやって来た。
そして青山くんはなぜか後ろの方でキラキラしている。
あれ、ツッコんだ方がいいのかな?
「へっ!?」
みんなの勢いに緑谷くんは困惑気味だ。
「俺ぁ切島鋭児郎!今みんなで訓練の反省会してたんだ!」
「アタシ、芦戸三奈!よく避けたよ〜!」」
「蛙吹梅雨よ。梅雨ちゃんと呼んで」
「俺、砂藤!」
次々に自己紹介をされ、緑谷くんはみんなの勢いに圧倒されそうだ。
みんなで盛り上がっていると、教室の隅の方に上鳴くんとお茶子ちゃんが居た。
「なぁ麗日、今度メシ行かね?何好きなん?」
「おもち…あれ!?デクくん怪我!治してもらえなかったの!?」
上鳴くんへの返事も曖昧に、お茶子ちゃんは緑谷くんの元へと駆けてくる。
「あ、いや…これは僕の体力のアレで…」
「アレ?」
「あの、麗日さん…それより…」
"かっちゃんは?"
言われなくても緑谷くんの言いたいことが分かった。
「みんな止めたんだけど…さっき黙って帰っちゃったよ…」
お茶子ちゃんがそう言った途端、緑谷くんは廊下へ出て走り出した。
「デクくん!?」
『!』
緑谷くん、まだ起きたばかりなのに…!
リカバリーガールにさっき"緑谷くんを気に掛けるように"と言われたばかりだ、彼を放置するわけにはいかない。
私は少し遅れて緑谷くんを追った。
「モカ!?」
教室から切島くんの声が聞こえる。
緑谷くんは爆豪くんを追っているのだろう。
私は走る速度を上げた。