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「責務?矜持ィ?ペラペラペラペラと…口じゃなくって行動で示してくださいヨ、先パイ!」
「特に貴様だよ、爆豪!」
こちらに飛び出して来る糸目男子に突っ込んで行く爆豪くん。
『うわっ…』
「徹甲弾 機関銃!!」
爆豪くんが糸目男子の攻撃を迎え撃つ。
おかげで、こちらに糸目の人物の攻撃が及ぶことは無かった。
『凄い、新しい必殺技だ…!』
「…対人用に威力は弱めたけどな」
「つーかお前、方々から同じような理由で嫌われてんなぁ!?」
「チッ」
敵前にしていつもの調子を崩さない私達に、糸目男子は舌打ちをしながら再度肉塊を形成していく。
「散ったキモいのが、戻ってく…!?」
『また来るっ…!』
「(安易な挑発に直情的精神構造…それらは偏にプライドの高さによるもの…)ならば私が手折り気付かせよう!帰属する場に相応しい挙止、それが品位であると!」
糸目男子が肉塊を形成しながら叫ぶ。
「何なんだあの人は…!?」
「うるせェ奴だ…ブッ殺す!!」
「だー待て!試験だぞ忘れんなよ!?」
「だからブッ殺すんだろうが!!」
爆豪くんは構わず、再度突っ込んで行った。
「チッ!」
色んな方向から肉の塊が襲って来て、爆豪くんはそれを手で弾く。
私も加勢しなきゃ。
『(でも私の体術じゃ相手の"個性"に飲まれてしまう…とは言っても、私は遠距離攻撃持ってない…!)』
私はポケットに入れてあるペンライトをちらりと見遣る。
私は再度糸目男子に向き直った。
『(いくら先輩とは言え、3対1…!やるしかない!)』
糸目男子の肉塊が爆豪くんに襲い掛かる。
それを見た私は走り出した。
「カフェ!」
『(3対1なら、必ず相手の動きに隙が出てくるはず。そこを体術で攻める…!)』
「もぉ!こんな戦闘、不毛過ぎだろっ…!早いトコ切り上げっぞ!」
「!…飛び道具か!?」
上鳴くんが新しい装備のポインターを糸目男子の方へ投げるが、糸目男子はそれを軽々と躱す。
「あ、クソ…」
「目障りだ、先に丸めてやろうか?」
『させないっ!』
隙を見て糸目男子の背後に回り込んだ私は、上鳴くんに向かって構える糸目男子に蹴りを入れようとした。
が。
その時、別の角度から私目掛けて肉塊が飛んで来るのが見えた。
『(あっ)』
ヤバイと思った瞬間。
「俺を無視すんな!!」
突然爆豪くんが横から飛び出て来て、そのままの勢いで身体をドンッと突き飛ばされた。
私が地面に倒れ込むのと同時に、爆豪くんは相手からの攻撃を受けてしまう。
「…してないが?」
「あァん!?」
『爆豪くん!』
私が顔を上げた時には、肉塊がいつの間にか爆豪くんの首根っこを掴んでいた。