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上鳴くんと峰田くんの登場により、切島くんと私は弾かれたように離れる。
「今更離れたっておせーよ!現行犯だ現行犯!」
「お前等こんなトコでそんなヤラシイコトすんなよ、流石に野外プレイはヤベーって!」
「『は、はぁ…!?』」
峰田くんは目を充血させ絶叫し、上鳴くんは赤面しつつ荒い息遣いで私達を交互に見ていた。
何を期待しているんだこの二人は。
しかも顔が怖い。
「いやいや何もしてねーって!な、モカ!?」
『う、うん!ほんと何もしてないよ!?』
「「嘘つけー!!」」
切島くんと私は顔を見合わせるが、上鳴くんと峰田くんは揃って大声を上げた。
***上鳴視点
「お、切島とカフェだ」
「うわマジだ。アイツ等真面目だな~」
たまたま寮の庭の木陰に人影を感じて、少し見てみると切島とカフェが居た。
確か特訓するとか言ってたような。
「あれ?特訓中じゃねーのかな…二人とも棒立ちだけど」
「ちょっと盗み見てやろうぜ!」
峰田の言葉に俺は頷き、木陰から顔を覗かせる。
ちょっと聞き取り辛ぇな。
"…"男の本気"…どんなモン…知ってるか?"
"…何の話…?"
「まさか切島のヤツ…!」
「いつまで経っても進展しないカフェとの関係に痺れを切らして、ついに強行突破を…!?」
小声で話しながら峰田と顔を見合わせ、どちらからともなく再度二人に視線を戻す。
"………モカ…何も分かってねェよ…"
"だから…何の…、っ!"
「「…!!」」
峰田と俺は声にならない声を上げた。
切島がカフェの身体を木に押し付け、更に両手首を掴んで身動きを封じたのだ。
「"あっ…こんなトコで、ダメだってぇ、切島くぅん"」
「勝手にアフレコすんな」
"…、…!"
"……、…"
切島とカフェはその体勢のまま、見つめ合って動かない。
「や、やべぇなんか俺までドキドキしてきたわ…!アイツ等どこまでヤんのかな…!?」
「そりゃもうあんなことやこんなことまでヤるだろぉおお…!」
カフェは切島に抵抗しているが、腕が解けないようだ。
そしてカフェはハッとした表情で、静かに切島に問い掛けている。
切島はなんだか寂しそうな様子だ。
「あれ?峰田コレあれじゃね?切島、嫉妬してんじゃね?」
「嫉妬ぉ?切島が?」
「耳郎から聞いたんだけど、この前爆豪がみんなの前でカフェのほっぺに手ぇ添えて話して、ちょっとイイ雰囲気だったんだろ?」
爆豪奪還に赴いた6人を、入寮前に相澤先生に注意されていた時の話だ。
後から聞いた話、耳郎や他の女子が"アレ結構ヤバかった~"とか、"めっちゃキュンってした~"とか言ってたから嘘じゃねぇはずだ。
俺はその時アホになって騒いでいたから知らなかったんだけど。
「あぁ…知らね~…」
「あからさまに興味無さそうにすんなよ」
羨望からか、峰田はどこか遠い目をしている。
"…、…"
"~…"
切島は真剣な眼差しでカフェに話し掛けている。
「すげーな切島、俺等とバカやってる時の顔と全然ちげーや」
「オイラだってやろうと思えば出来るけどな!」
無駄に張り合う峰田を横目に、俺は二人を眺めた。
"でもよ…やっぱり俺達、"男と女"なんだ"
「「!」」
俺達は顔を見合わせた。
「やっぱりアイツ等ここでイロイロ始める気だ!拝むぜ、カフェの隠れ曲線美…!」
「いや流石に止めねーとヤバくね!?俺も見てぇけどさ…!」
切島が両手で壁ドンしている。
何やら優しい声色で話す切島に、カフェは立ち尽くしていた。
「や、ヤバイヤバイ始まる…!なんかイロイロ始まるぜぇえ~…!!」
「ダメだってヤバイって…!これ今止めなきゃマジでプレイ始まっちまうって…!」
そして、そんなカフェに切島が顔を近付け…
「「わぁぁあああーっ!!?」」
俺達は絶叫した。
***上鳴視点終了