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切島くんの後を追って上鳴くんも新たな戦闘服に着替えたようだ。
「どうだ!?」
『わぁあ、切島くんの戦闘服進化してる!格好良い!!』
「俺のは!?」
『上鳴くんのも、前のデザインの面影残ってて良いね!』
「そうでしょう!!」
私達が格好良い格好良いと騒ぐのを見て、発目さんも嬉しそうにしている。
「さぁさぁ!お次はアナタの番ですよ!」
発目さんはニヤリと笑いながら、こちらに迫って来る。
『…ちょっと待って!自分で着替えられるからっ…ひっ…、あぁ〜っ!!』
私の断末魔が辺りに響いた。
***
「「おぉぉ〜!!」」
只今、切島くん、上鳴くん、発目さんからの視線を一身に受けている。
「動きやすそうだし、凄ェ似合ってんな!」
「めっちゃイイじゃん、タイト目パンツ!晒し曲線美!!」
二人は褒めちぎってくれるが、私は両手で顔を隠した。
『あぁ…もう私、お嫁にいけない…』
発目さんにあんなところやこんなところまで、身体の隅々まで弄(まさぐ)られてしまった…。
「"気にすんなよモカ、俺が嫁に貰ってやるよ"!」
「勝手にアフレコすんなよ上鳴」
小突き合いをする切島くんと上鳴くんを尻目に、発目さんが私に新たな戦闘服のポイントを説明してくれる。
「アナタは回復の"個性"を持ち、且つ戦闘時は体術を使うとのことでしたので、やはり動きやすさ重視っ!…より伸縮性が良く、更に強度の強い素材の衣服にしてみました!」
『おお〜…!』
私は説明を聞きながら軽く屈伸してみる。
『ほんとだ、膝が曲げ伸ばししやすい…!』
「カフェ、ババァみてぇなこと言ってんな〜」
『強度の上がり具合試して良い?』
「え、コワッ!?」
ファイティングポーズを取れば、上鳴くんはすぐに後退った。
「勿論、デザインの方も疎かにはしていませんよ!"戦うナース"を勝手にイメージしてみました!備品も看護系に必要なものをセレクトしたんですよ!」
言われてみれば、確かに看護服っぽい雰囲気だ。
なるほど、私が回復の"個性"持ちだからナースかぁ。
うん、素敵だと思う。
「"個性"のデメリットが"眠気"ということなので、そんなアナタにはこちらをお渡ししますっ!」
『これは…ペンライト?』
発目さんからペンライトを受け取る。
「フフフフ!正しくは…」
『っ!?』
受け取った瞬間。
手にビリッと電流が走るような感覚がした。
その拍子に私は手からペンライトを落としてしまう。
「"電気ショック機能付き"ペンライトです!」
『な、なるほど…!電気ショックで強制的に自分を起こすってことね〜…』
私は落としたペンライトを拾い上げながら呟く。
「えぇ、まぁ巷では痴漢対策等に用いられているグッズです!ペンの持ち手を回して電気の強さを調整すれば、自分の眠気を覚ますだけでなく、敵への攻撃として使うことも出来ますよ!」
「「へぇ〜!」」
私の両隣から、切島くんと上鳴くんがペンライトを覗き込んでくる。
「最後に、オーガナイザーに入れてある備品についてですが…」
『オーガナイザー?』
「エプロンバッグとも言いますね。腰元の、オープン型ポーチのような物のことです!普通のポーチよりも出し入れがしやすいですよ!」
『ほんとだ、取りやすい!』
腰元のポーチ…オーガナイザーに入れてある備品を私は順番に取り出していく。
『…ん?』
何やら冷たい無機物に指先が触れ、私は手の動きを止めた。
『…ハサミに、…メス…!?』
ギラリと光る刃物を見て、私は驚いてその場に固まった。