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あの後パワーローダー先生に救けられ、そんなこんなで数日後。
私達三人はまた開発工房へと来ていた。
「ご要望のアイテム、用意したよ。ポインターとそのシューター!」
「私と先生の合作ベイビーです!」
語弊が生まれそうな言い方だな。
まぁそれはさておき…
私は目の前の、上鳴くん用の新しい装備に目を輝かせた。
『わぁ、めちゃくちゃ格好良いねそれ!』
「うわぁマジだ、やっべ超カッケェ!」
「そうでしょう!?」
みんなで上鳴くんと新たな装備を取り囲み、わいわいと盛り上がる。
そんな私達を見て発目さんは得意気に説明をしてくれた。
「ポインターをシューターにセットして発射すると、着弾箇所に引っ付きます!ポインターとの距離が10メートル以内なら、アナタの放電は一直線上に収束します!複数個ある場合は、ダイヤルでポインター選択。付属のグラスで、位置は常に把握出来ます!」
発目さんの説明を聞いて早速上鳴くんは構えてみせる。
「ハッ!…なんか、頭使う感じぃ?」
「(サムズアップ)」
発目さんは、苦い顔をする上鳴くんに親指を立てていた。
『でも良いじゃん、これ相当格好良いよ!?』
「だな、一気にそれっぽくなったぜ!」
「あぁ!…これなら、周りを巻き込まずに"個性"使えるんスね!?」
新しい装備を見て、どこかホッとしたように笑う上鳴くん。
「俺が周りを巻き込むのはいつものことだけどさ…林間合宿の最初、魔獣の森でカフェに迷惑掛けてただろ?」
『…魔獣の森で…?』
小首を傾げた私に、今度は切島くんが"あぁ、"と声を上げる。
「そーいやモカ、放電してアホになった上鳴と峰田抱えて走ってたな!」
「そー!これでも結構気にしてんのよ、俺!」
そうだ、確かに初っ端から130万ボルトをぶっぱした上鳴くんがアホになってしまったため、峰田くんを抱えながら上鳴くんの手を引いて走っていたことを思い出す。
『あぁ、あの時は必死過ぎてあんま覚えてなかったな…』
「遅くなったけど、あん時はサンキューな!カフェ居なかったら俺、確実に置いて行かれてたわ!」
少し恥ずかしそうに笑う上鳴くん。
『救けられたなら、良かった!』
私は嬉しくなり、思わずはにかんだ。
「うぉおおおお!!カッケェ!」
「『?』」
はにかんだタイミングで切島くんの大きな声が聞こえてきたため、上鳴くんと私はそちらを見る。
切島くんは新たな戦闘服を広げて見ていた。
「ここがこうで、そっちが…」
「おおぉ…!早速着替えて良いッスか!?」
「構わないよ」
「っしゃ!!」
切島くんはパワーローダー先生から説明を受け、戦闘服を持ってガラクタの山の奥へと歩いて行った。