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「俺の"個性"帯電なんスけど、狙い撃ちとか出来るようになんねーッスかね?」
「狙い撃ち?」
「俺、電気操れる訳じゃないんで共闘がムズいんスよ~…何とかならないかなぁと…」
「それならっ…」
「待て発目。…他の二人は?」
「俺はもっとこう…」
上鳴くんに続いて切島くんが自分の要望をパワーローダー先生に伝えている。
『…』
私は正直、戦闘服の改良から何か必殺技習得のヒントを得られないかと思ってここに来てみた訳だけれど…
自分の中で"こうしたい"、"これは嫌だ"というアイデアが無いから、何て伝えれば良いのか分からない。
こんな状態で相談に来られても、パワーローダー先生や発目さんが困ってしまうのは目に見えて分かるんだけど…
「モカ?」
『あっ…うん、どうしたの?切島くん』
「どうしたのって…戦闘服改良の話だよ、パワーローダー先生は工具取りに行っちまったから、発目が聞いてくれるって」
『あ、あぁ…!彼女の胸ばっか見てたわ』
「アホか」
『えっと、私は…』
機能的な要望や必殺技は何も思い浮かんでいないけれど、見た目の要望がひとつ。
『…戦闘服、タイト目なパンツスタイルで新しいの作ってもらえませんか?』
「…!モカ、お前…」
私の意図が汲み取れたようで、切島くんが驚いた様子でこちらを見た。
「え、どうしたカフェ!?ついにその隠れ曲線美を曝け出す気になったか!?」
『そ、そんなんじゃないよ!けど…』
私は少し俯く。
…ジーンズじゃなくたって良い。
『"心身共に引き締めよう"と思って!』
次にベストジーニストに会った時に恥ずかしくないように、だらしなくないように。
私は真っ直ぐに発目さんを見つめた。
「分かりました!そうと決まれば…早速採寸しなくては!!」
『…へっ?』
ドサッ
突然、視界が反転する。
気付いた時には、押し倒されていた。
『は、発目さん!?何で押し倒…ひぃっ!?』
「フフフフ、測るんですよ…」
プツプツと制服のボタンを手際良く外され、服の裾から手を入れられた。
かと思えばスカートを軽く捲られ、太腿を絶妙な手つきで触られる。
ちょっと待ってちょっと待って。
可愛い女の子に迫られるなんて夢のようだけれど、心の準備が…!!
『ちょ、発目さん…っ』
「採寸無しでは、戦闘服作成は出来ませんよ?」
舌なめずりをして見せる発目さんが可愛くて鼻血が出そう。
けれど、今目の前には発目さんだけじゃない…
切島くんも居るんだ。
あ、上鳴くんも。
あまりみっともない姿は見せられない…!
『二人とも、救けて…!!』
救けを求めて切島くんと上鳴くんの方を見る。
「「…!!」」
すると、顔を赤くしてこちらを凝視する二人と目が合った。
目が合った瞬間、二人はハッとした表情になる。
「お、おい上鳴!見んな!」
「ハァ!?切島だけ見んのかよ!?」
「違ェよバカ、とりあえず見んなって!!」
「ずりーぞ、オメーばっか!!」
『(ダメだこの人達…)』
遠い目をして二人を見ていると、胸元に手を掛けられる。
『(あぁあ…終わった…お嫁に行けない…でもこんな可愛い女の子に脱がされる機会なんてもう無いよね、うん…私はラッキーだ…幸せ者なんだ…)』
思考を無理矢理前向きな方向に持っていき、意を決してギュッと目を瞑った。
すると、
「はーつーめ~~~…」
『パワーローダー先生~…!!』
救い主がやって来た。