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「次は蛙吹さん…」
「って、そういや梅雨ちゃん居ねェな…」
テンションが上って暴走しそうな峰田くんを、テープで捕えながら瀬呂くんが呟いているのを聞いて、私は辺りをキョロキョロする。
ほんとだ、梅雨ちゃんが居ない。
「あぁ、梅雨ちゃんは気分が優れんみたい…」
『そうなんだ…大丈夫かな…』
後で少し軽食でも作って、部屋に行ってみようかな…?
「優れんのは仕方無ェな…」
「優れた時にまた見してもらおーぜ!」
上鳴くんの声に私達は頷き合った。
「んじゃ最後は八百万か!」
『わー、ヤオモモの部屋、楽しみ!』
わくわくする私達とは反して、ヤオモモは目を伏せる。
「それが…私、見当違いをしてしまいまして…皆さんの創意溢れるお部屋と比べて、少々手狭になってしまいましたの…」
ガチャリと開かれたドアの先には…
「でけえ!?狭っ!?どうした八百万!?」
ホントにどうしたヤオモモ…
中には、部屋の半分以上の面積を誇るベッドが一つ置かれていた。
「私の使っていた家具なのですが…まさかお部屋の広さがこれだけとは思っておらず…」
「「『お嬢様なんだね…』」」
私達はヤオモモの天然っぷりに苦笑した。
***
「えー、みなさん!投票はお済みでしょうか!?自分への投票は無しですよー!」
箱を持った三奈ちゃんがみんなの前に立っている。
「それでは!爆豪と梅雨ちゃんを除いた、第一回 部屋王暫定一位の発表です!…得票数6票!圧倒的独走単独首位を叩き出したその部屋は~…!?」
少し間を置いて、三奈ちゃんが口を開いた。
「砂藤力道!!」
「はぁ!?」
「ちなみに全て女子票!理由はぁ、"ケーキ美味しかった"だそうです!」
私は祝福の意味を込めて砂藤くんに拍手を送っておいた。
「部屋は!?」
「「テメェ!ヒーロー志望が贈賄してんじゃねェ!」」
「知らねェよ、なんだよ凄ェ嬉しい!」
一位である砂藤くん本人が一番驚いているが、とても嬉しそうだ。
砂藤くんとはほとんど話したことなかったけれど、可愛い所あるんだなぁなんて思う。
「終わったか?寝て良いか?」
「うむ!ケーキを食べたので、歯磨きは忘れずにな!」
「終わるまで待ってたんだ?」
『私ももう眠いなぁ~…!帰って寝よう…』
「あ!轟くん、モカちゃん、ちょっと待って!」
早速部屋に戻ろうとする轟くんと私を、お茶子ちゃんが引き止める。
「『ん?』」
「デクくんも飯田くんも…それに切島くん、八百万さん…ちょっと良いかな?」
「「『?』」」
私達は首を傾げた。