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「男子は以上!次は私達だね!」
「嫌だな、マジで全員やるの?大丈夫?」
「大丈夫でしょ、たぶん!」
響香ちゃんは乗り気じゃないようだ…なんかそこが可愛い。
2階から見て回るみたいなので、私の部屋からだ…!
「女子の部屋かぁ~、たまんねーなぁ!」
「女部屋!女部屋!」
上鳴くんや峰田くんのテンションは先程よりも更に上がっているようだ。
『女性陣のトップバッターとかめっちゃ緊張するよ~…!』
ガチャリとドアを開けてみんなを部屋に通す。
「「「うわぁああ~…!!」」」
「オシャレだ!」
「素敵!」
「いいにお~い!」
体育祭の振替休日にインテリアを買って模様替えしたところだったから、ちょうど良かった。
ちょっと大人っぽくなってしまったとも思ったけれど、みんなからのウケは抜群だったようで。
「わぁ、私達の写真飾ってくれてる!チアの時のやつだ!」
『あの時のみんな、可愛過ぎたからさぁ~…!いつでも眺めときたいと思って!』
写真立てを手にした透ちゃんに答える。
「このネックレス、綺麗だね~!いつも着けてるやつだよね?」
『あ、うん!大事な物なんだ』
切島くんがくれたブランドもののネックレス。
このネックレスは私の大切な宝物だ。
貰った日以来、制服の時も戦闘服の下にも、毎日肌見放さずに着けている。
「…」
切島くんとパチッと目が合う。
なんだか気恥ずかしくて笑って見せると、彼も照れ臭そうに頭を掻いていた。
「スゥハア…スゥハア…!ンハァ~…!!カフェのベッド、超いいにおい~…!これが女子…!!」
ベッドの方から荒い鼻息が聞こえてきたため、私は振り返る。
そこにはベッドに顔面を擦り付ける峰田くんが居た。
「マジかよ峰田!?お…俺も…」
『ちょっとやめてよ峰田くん上鳴くん、シバくよ!?もういいよね、次!響香ちゃんの部屋行こう!』
私はベッドから峰田くんと上鳴くんを引き剥がして部屋を出た。
…峰田くんはちゃんとシバいておいた。
***
「ハズいんだけど…」
「思ってた以上にガッキガッキしてんなぁ…!」
響香ちゃんの部屋に所狭しと並べられた楽器達を見回す。
「耳郎ちゃんはロッキンガールなんだね!」
「これ全部弾けるの!?」
「まぁ一通りは…」
目線を逸して遠慮がちに言う響香ちゃんがこれまた可愛い。
「女っ気のねェ部屋だ!」
「ノン淑女☆」
「次行こ、次」
響香ちゃんは、失礼なことを言う上鳴くんと青山くんにイヤホンジャック攻撃を仕掛けていた。
***
「次は私、葉隠だぁ!どーだっ?」
メルヘンピンクな部屋はとても可愛らしく、女の子!って感じがする。
「お…おぉ…」
「普通に女子っぽい!ドキドキすんなぁ…!」
「プルスウルトラ…」
「正面突破かよ、峰田くん!」
衣装棚に鼻を近付けてにおいを嗅ぐ峰田くん。
あれ、さっきもそうだったけど…
もしかして峰田くんってにおいフェチなのかな?
私はそんなことを考えながら、とりあえず再度峰田くんをシバいておいた。
***
「次はアタシだぁ!じゃーん!可愛いでしょうが~!」
「「『おぉ~…!』」」
三奈ちゃんらしいビビットピンクな部屋に通され、私達は辺りをキョロキョロする。
派手な物が多く置いてある三奈ちゃんのこの部屋は何と言うか、ちょっとギャルちっくなのかな?
でも可愛いことには違い無い。
同じピンクでも、透ちゃんと三奈ちゃんでは全く違う雰囲気の部屋が出来上がっており、凄いなぁなんて感心した。
***
次はお茶子ちゃんだ。
「味気の無い部屋でございます~…」
「「『おぉ~!』」」
なんかお茶子ちゃんらしい、ほのぼのとした部屋だ。
やっぱ部屋ってその人の好みとか性格が滲み出てくるなぁ。
「なんかこう、あまりにも普通に普通の女子部屋見て回ってると、背徳感出てくるね…」
「禁断の花園…」
『常闇くん、その表現はちょっと危ない』
常闇くんは特に気にしていない様子で壁に凭れていた。