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爆豪くんは間入れず、緑谷くんに向かって武器を構える。
「爆豪少年ストップだ!!殺す気か!」
無線に向かって叫ぶオールマイト。
オールマイトからストップがかかったにも関わらず、爆豪くんの腕から爆風が放たれた。
その瞬間、窓ガラスが割れ、地響きがモニタールームまで伝わってくる。
「うわぁあ!?」
『三奈ちゃん!』
地響きによってフラついた三奈ちゃんを支え、それによってフラついた私を近くに居た障子くんが支えてくれる。
「モカ、障子、ありがとー!」
『危なかったね…障子くんありがとう!』
「あぁ、気を付けろ」
障子くんの言葉に頷いて私は再度モニターを見る。
『あっ…!緑谷くんは…!?』
「授業だぞ、これ!?」
「少年!緑谷少年!!」
無線に向かって声を上げるオールマイト。
画面の中では黒煙が徐々に消え、緑谷くんが無事なのが確認できた。
『(よ…良かったぁああ…!よく無事だったな…)』
ほっとしたのも束の間、お茶子ちゃんが核に向かって走り出した。
正面から止めに来た飯田くんを、自身の身体を浮かせて避ける。
そのまま核にタッチするかと思えば、飯田くんが核ごと抱きかかえ避ける。
凄い攻防戦だ。
「先生、止めた方が良いって!爆豪アイツ相当クレイジーだぜ!殺しちまうぜ!?」
切島くんが先生に訴え掛ける。
『このままじゃ、緑谷くんが…』
「いや…。ともかく、爆豪少年。次それ撃ったら強制終了で君等の負けとする!屋内戦に置いて大規模な攻撃は守るべき牙城の損壊を招く!ヒーローとしては勿論、敵としても愚策だそれは!大幅原点だからな」
爆豪くんはそれを聞いて苦い顔をしていた。
そして、爆豪くんが緑谷くんに真っ直ぐ突っ込んで殴り合いになるかと思えば…
爆豪くんは宙へ飛んで、緑谷くんの拳を躱して背後を取り、そのまま背後から爆破攻撃を仕掛けた。
「ああっ!」
「何だ今の!」
するとここまで黙っていた氷の男の子…轟くんが口を開く。
「考えるタイプには見えねェが…意外と繊細だな」
「え?」
「どういうことだ?」
"繊細"という意味が気になり、私も轟くんの言葉に耳を傾ける。
「目眩ましを兼ねた爆破で軌道変更…そして即座にもう一回…」
「慣性を殺しつつ有効打を加えるには左右の爆破力を微調整しなきゃなりませんしね」
轟くんとヤオモモの知的な解説に感謝する。
「才能マンだ才能マン…ヤダヤダ」
緑谷くんの肘を突いたり腕を掴んで地面に投げ付けたり、爆豪くんは止まらない。
「リンチだよこれ!テープ巻き付ければ捕えたことになるのに…!」
「ヒーローの所業にあらず…」
常闇くんがぼそりと呟いた。
「緑谷も凄ぇって思ったけどよ…戦闘力において、爆豪は間違いなくセンスの塊だぜ…!」
画面の中の緑谷くんは走ってその場から離れる。
「逃げてる!?」
「男のすることじゃねえけど…仕方ないぜ。しかし変だよなあ…なんで…」
『(なんで…緑谷くんは"個性"を使わないんだろう?)』
いや、使えない…のかな…?
うーん、緑谷くんの"個性"はよく分かんないな…。
まだ情報が少な過ぎる。
逃げたかと思っていた緑谷くんは壁を背にして、爆豪くんとまた言い合いをしていた。
「爆豪の方が余裕なくね?」
『…うん…』
緑谷くんと爆豪くんが向かい合って、勢いをつけて拳を大きく振りかぶっている。
「やばそうだってこれ!先生!!」
切島くんの声と同時に私も先生を見る。
これは流石にダメだ、止めなきゃ緑谷くんが…死ぬ…!!
「…双方中止「いくぞ、麗日さん!!」」
先生の無線越しに緑谷くんの声が聞こえた。
画面のお茶子ちゃんを見ると、柱を使って、飯田くんと核に向かって瓦礫を打つ。
そして一瞬の隙を突いて、お茶子ちゃんが核に飛び乗った。
と同時に緑谷くんがその場に倒れる。
「ヒーロー…ヒーローチーム…Wiiiiiiiin!!」