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「次!障子!」
「何も面白いものは無いぞ?」
障子くんの部屋に入るも、中はすっからかんで、テーブルと布団があるだけだ。
「面白い物どころか…!」
「ミニマリストだったのか…」
「まあ幼い頃から物欲があまり無かったからな…」
『いや物欲云々の話じゃないよ』
「こういうのに限ってドスケベなんだぜ…!」
勝手に人の布団の下を漁る峰田くん。
みんなは先々進んで行くが、私は峰田くんを軽くシバいて彼を引き摺って行った。
***
「次は1階上がって5階男子!」
「瀬呂くんから!」
「マジで全員やんのか?」
ガチャリとドアを開けて瀬呂くんの部屋に入る。
「「『おぉ!』」」
「Asian!」
「素敵!」
『オシャレ!』
アジアンスタイルな瀬呂くんの部屋はとてもオシャレだった。
「瀬呂、こういうのこだわるヤツだったんだ…!」
「フッフッフ!ギャップの男、瀬呂くんだよぉ!」
瀬呂くんは女性陣からの高評価を得て満足気にしていた。
***
「次は轟さんですわね!(クラス屈指の実力者…)」
「(クラス屈指のイケメンボーイ…!)」
「(クールな轟くんの部屋…!ちょっとドキドキ!)」
『(ここでも天然ボケ炸裂なるか…!?)』
私達女性陣はそれぞれの期待を胸に、轟くんの部屋の前に立つ。
「さっさと済ませてくれ、眠ィ」
ドアを開ける轟くんに続いて部屋に入った。
「「『わぁぁあ、和室だぁああ!?』」」
私達は声を揃えて驚いた。
「造りが違くね!?」
「実家が日本家屋だからよ、フローリングは落ち着かねェ」
「理由はいいわ!」
「当日即リフォームってどうやったんだ、お前!?」
みんな揃って轟くんに視線を送り、彼の返事を待つ。
すると轟くんが一言。
「………頑張った…」
「何だよコイツ!!」
「大物になりそう!」
「イケメンのやることは違ェな~!」
わいわいと一気にテンションが上がる私達。
「んじゃ、次!男子最後は~!?」
「俺…ま、つまんねぇ部屋だよ」
そのままの流れで、隣の砂藤くんの部屋へと入室する私達。
なんとなく尾白くんの部屋に似てる…普通な感じだ。
「轟の後は誰でも同じだぜ」
「ていうかいい香りするの、これ何?」
尾白くんの言葉を聞いてくんくんとにおいを嗅いでみれば、確かにほんのりと甘い香りがした。
「うわぁあ、いけねぇ忘れてた!だいぶ早く片付いたんでよ、シフォンケーキ焼いてたんだ!みんな食うかと思ってよ~…ホイップがあるともっと美味いんだが…食う?」
「「『食う~!!』」」
「「模範的意外な一面かよ!!」」
砂藤くんは早速オーブンからケーキを取り出して手際良く切り分け、私達に配ってくれる。
「うんまぁーい…ふわふわぁ~…!」
「Buono!Buono!」
「瀬呂のギャップを軽く凌駕した!」
「んむんむ…」
「素敵な御趣味をお持ちですのね、砂藤さん…!今度私の紅茶と合わせてみません!?」
『んん~、美味しい!砂藤くん、私にも作り方教えてよ~!』
私達女性陣は、ケーキを口にしながら砂藤くんを囲む。
「うぉお、こんな反応されるとは…!まぁ、"個性"の訓練がてら作ったりすんだよ、甘いモン買うと高ェし…」
女性陣にべた褒めされた砂藤くんは、顔を真っ赤にして照れていた。