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「それではAコンビ対Dコンビによる屋内対人戦闘訓練、スタート!さぁ君達も考えて見るんだぞ」
私は今モニタールームに居る。
モニタールームからはAコンビの緑谷くんとお茶子ちゃん、Dコンビの飯田くんと爆豪くんの様子が見える。
画面の中では爆豪くんが緑谷くんに襲い掛かっていた。
『いきなり奇襲…!』
「爆豪ずっけぇ!奇襲なんて男らしくねぇ!」
奇襲という言葉に反応したのか、切島くんが爆豪くんを狡いと言う。
「奇襲も戦略。彼等は今、実戦の最中だぜ?」
オールマイトはいつもより深みのある笑みを浮かべた。
「ミドリくん!よく避けれたなあ!」
「爆豪が行った!」
三奈ちゃんと上鳴くんの言葉に釣られて私も再び画面を見る。
その瞬間、緑谷くんが爆豪くんを投げ飛ばしていた。
あの体格差で爆豪くんを投げ飛ばすなんて…単に力任せな訳じゃなさそうだ。
「…爆豪のヤツ、何話してんだ?定点カメラで音声無いと分っかんねぇな…」
「小型無線でコンビと話してたのさ。持ち物はそれプラス、建物の見取り図。そして…この確保テープ!これを相手に巻き付けた時点で、捕らえた証明となる!」
なるほど、小型無線が支給されるならコンビとの連携は取りやすいな。
「制限時間は15分で、核の場所はヒーローに知らされないんですよね?」
「イェス!」
「ヒーロー側が圧倒的に不利ですね、これ!」
三奈ちゃんの言葉に私は心の中で頷いた。
そう、これらの状況は敵側にとっては好都合なのだ。
「ピンチを覆していくのがヒーロー。それに、相澤先生にも言われたろう?"アレ"だよ」
"アレ"と聞いて思い浮かんだのは…
「せーの、」
「「『"Plus Ultra"!』」」
みんなで拳を突き上げる。
流石、息ピッタ「ムッシュ!爆豪が!」
青山くんの言葉にみんなで画面を見ると、緑谷くんが爆豪くんの攻撃を躱していた。
「凄ェなアイツ!」
「"個性"も使わずに入試一位と渡り合ってる!」
そしてそのまま二人の追いかけっこが始まる。
「なんかすっげーイラついてる…コワッ」
音声は聞こえないけど…
上鳴くんの言う通り、爆豪くんはかなりイライラしているようだ。
そして別の画面の中では、お茶子ちゃんが飯田くんに見つかってしまっていた。
そのタイミングで緑谷くんも爆豪くんに見つかる。
Aコンビ、ピンチだ。