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ひらりひらりと桜が舞っている。
私はとある高校の校門をくぐり、その先へと足を進めた。
"雄英高校ヒーロー科 試験説明会場"と書かれた看板を見つけて会場に入った私は所定の席に着く。
今日は2月26日…
そう、高校入試当日だ。
「おう、モカ!」
「やっほ〜!」
『!』
後ろから肩を叩かれ、振り返るとそこには…
『切島くん!…と、三奈ちゃん!』
同じ中学に通う二人が居た。
私の肩を掴んで声を掛けてきたのが、切島鋭児郎くん。
切島くんとはいつも一緒に過ごしてきたため、中学で一番仲が良いと言っても過言ではないくらいの仲だ。
彼の隣に居るのは芦戸三奈ちゃん。
明るく元気なみんなのムードメーカー的存在の彼女は、話していてとても楽しい。
『そっか、学校ごとの席順だから二人ともこの辺の席なんだね?…頑張ろうね!』
「当たり前ェだぜ!」
「受かったら三人で雄英の制服着て写真撮ろうよ〜!」
『え、めっちゃ良いねそれ!』
この二人からはあまり緊張感と言うものを感じないから、気持ちが落ち着く。
三人で気合いを入れていると。
「今日は俺のライヴにようこそー!エヴィバディセイヘイ!!」
プロヒーローのプレゼント・マイクが舞台上で声を上げた。
『(プレゼント・マイク、声めっちゃでかい…!そしてテンションも高い…)』
ナマで見たのは初めてだ。
格好良いなぁ。
「実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ!」
静かな会場内にプレゼント・マイクの大きな声が響き、彼はモニターを使って試験内容の説明をしてくれる。
ポイント制で、仮想敵(ヴィラン)を倒していく…
それが今回の試験内容とのことだ。
『(私の"個性"は不利だなぁ…)』
私は自分の手をじっと見つめる。
『(不利だけど…それでも)』
頑張って雄英、合格するんだ。
『…』
自身の両手にグッと力が入るのが分かった。