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***切島視点
《「A組B組総員!プロヒーローイレイザーヘッドの名に於いて、戦闘を許可する!繰り返す、A組B組総員!プロヒーローイレイザーヘッドの名に於いて、戦闘を許可する!!」》
マンダレイのテレパスが俺の脳内に響く。
《「敵の狙いの一つ判明!狙いは生徒の"かっちゃん"!かっちゃんはなるべく戦闘を避けて!単独では動かないこと!分かった、かっちゃん!?」》
かっちゃん…爆豪のことだ。
爆豪をかっちゃんと呼ぶのは緑谷しか居ねェ。
緑谷がどっからかその情報を得て、マンダレイに伝えたんだ。
敵の情報を得たっつーことは…
「(まさか…緑谷、戦ったのか…!?)」
続いて脳内にモカの姿が思い浮かぶ。
「(この襲撃がUSJん時と同じ敵グループの犯行だったら、確実にモカは狙われる!死柄木とか言うヤツがモカを狙ってる…!モカが危ねェ!!)」
なんでよりにもよって爆豪とモカなんだよ、クソ…!!
普段、学校でよく共に過ごす二人。
いつもの楽しいランチタイムの風景が脳裏に蘇る。
「先生!マンダレイのテレパス聞きましたよね!?ダチが狙われてんだ!頼みます、行かせてください!!」
俺は目の前にいるブラドキング先生に必死に訴え掛ける。
が。
「ダメだ」
「なぜです!?」
「やめなってば切島!」
芦戸が俺を止めようとするが、そんなの構ってらんねェ。
「先生!敵の数が不明ならば、戦力は少しでも多い方が良いのでは!?」
飯田と言う追い風に、俺は大きく頷いた。
「おいおい!敵とやり合う気か!?」
「あぁそうだ!戦えって相澤先生も言ってただろ!?」
「ありゃ自衛のためだ、みんながここへ戻れるようにな」
「っ…」
ブラドキング先生の言葉に、俺は口を噤んだ。
その時、扉の向こうでガチャンと音がする。
「「「!」」」
「誰か来た?」
「相澤先生が戻って来たんじゃ…?」
砂藤と尾白の言葉を聞いて俺は扉の方へと足を向けた。
「ちょうどいい、直談判します!」
「いや、待て…違う!!」
ブラドキング先生がそう言うのと同時に、突然扉が吹き飛ばされた。
「キャッ!」
「皆、下がれ!!」
黒煙の中から現れ出たのは、顔面中ツギハギだらけの男だった。