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そして翌日。
「補習組!動き止まってるぞ!」
特訓中の相澤先生の言葉に顔を上げてみれば、彼等は疲労困憊…と言った様子だった。
「ぁうっす…!」
「すみません…ちょっと眠くて…」
「昨日の補習、夜中の2時までやるとは…」
「朝は7時だし…」
『(えぇ…めっちゃキツいな、そのスケジュール…)』
昨日の夜は終始女子会で盛り上がっていたため、補習組がそんなことになっているとは知らなかった。
『(確かに女子会の途中で抜けた三奈ちゃん、私達が寝るまで帰ってこなかったもんな…)』
ブツブツと言う彼等を相澤先生は一喝する。
「気を抜くなよ!みんなもダラダラやるな!何をするにも原点を常に意識しとけ、向上ってのはそう言うもんだ。何のために汗かいて、何のためにこうしてグチグチ言われるか、常に頭に置いておけ!」
『(原点か…)』
「そういえば相澤先生、もう三日目ですが…」
ふと昔の記憶が蘇り掛けたが、緑谷くんの言葉により我に返る。
「言ったそばからフラッとくるな」
そう言いつつも緑谷くんの元へと、跳んでやって来る相澤先生に優しさを感じた。
「今回オールマイト…いや、他の先生方は来ないんですか?」
「合宿前に言った通り、敵に動向を悟られぬよう、人員は必要最低限」
「よって、あちきら4人の合宿先ね!」
「そして特にオールマイトは敵側の目的の一つと推測されている以上、来てもらう訳にはいかん。良くも悪くも目立つからこうなるんだ、あの人は…ケッ」
『(悪い方の意味合いが強そうだな…)』
鬱陶しそうに言葉を吐き捨てる相澤先生に、私は苦笑する。
「ねこねこねこ!それよりみんな!今日の晩はね、クラス対抗肝試しを決行するよ!しっかり訓練した後は、しっかり楽しいことがある!ザ・アメとムチ~!」
『肝試しかぁ…!』
「あぁ、忘れてた…」
「怖いのマジやだ…」
ピクシーボブの言葉に、私達生徒はそれぞれの思いを口にした。
とりあえず響香ちゃんは私が守る。
半泣きで言う響香ちゃんが可愛過ぎて悶えそうな私は、彼女に熱い視線を送っておいた。
「と言う訳で、今は全力で励むのだぁあ!!」
「「『イェッサァア!』」」
気合いを入れ直した私達の声が辺りに響いた。