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筋繊維は酷使することにより壊れ、強く太くなる。
つまり限界突破をするのが"個性"強化に一番効くと説明を受けた私達は…
「どりゃあああああ!!」
「ぐわぁあああああ!!」
「クソがぁああああ!!」
それぞれ雄叫びを上げながら、各々の"個性"を使いまくっていた。
…それはもう地獄絵図だ。
爆豪くんは空へ向けて爆破を続けたり、轟くんは氷と炎を交互に出し続けたり、お茶子ちゃんは無重力下で三半規管を鍛えたりと、見ている方が絶句するような光景だ。
切島くんは、硬化状態のまま尾白くんに殴られ続けている。
「カフェ!頼む!」
そんな中、瀬呂くんが私の前にやって来てハッとする。
『あ、うん!任せて!』
…私の訓練内容はこうだ。
筋繊維を酷使して疲れ果てたみんなの体力や傷を立て続けに回復させ続けることで、私自身の筋繊維も千切れそうな程に使いまくるということ。
瞬間的に最大パワーを手に込めて"個性"を発動するため、一瞬で体力回復を出来るようになること。
今までみたいにゆっくり回復させてちゃ、"手遅れ"になる場面も出てくるかもしれないもんね。
「うし、サンキュ!」
『よっしゃ、行ってらっしゃい!…ふわぁあっ…』
そしてデメリットの眠気が襲って来たら…
「ウェエエイイァアアアア!!」
『んぬぁああああ!!』
上鳴くんと共に電気を全身に浴び、無理矢理眠気を覚ます…
所謂電気ショックだ。
そして自分の回復をして、また生徒の回復…
と言った具合。
正直、キツ過ぎて泣きそうだ。
でも代わる代わるにやって来る、B組を含めた40名をみんな回復をさせなければならないため、手を休める暇は一切無い。
B組の人達とコミュニケーションを取れる機会が出来たのは素直に嬉しいのだけれど。
そして生徒計41名と言う大人数をどうやって先生方が面倒を見てくれるのかと言うと、そこでプッシーキャッツの出番がやって来る訳だ。
昨日は2名だったプッシーキャッツは計4名に増えており、その4名が"個性"を使って、私達それぞれの面倒を見てくれるのだとか。
黄色の人はラグドール、"個性"はサーチ。
青色の人はピクシーボブ、"個性"は土流。
赤色の人はマンダレイ、"個性"はテレパス。
茶色の人は虎、"個性"は軟体。
彼女等によると、私のような許容上限のある発動型は上限の底上げをしていくことが大事らしい。
「カフェさん、回復お願い…」
『はーい…って、庄田くん!』
彼と話すのは体育祭の障害物競争の時以来だ。
『わー、なんか久し振りだね!あの時はごめんね、結局置いて行くことになっちゃって…』
「あの時の君の行動は正しかったさ。それにもうそのことは気にしないで!」
『庄田くん…!そうだよね、いつまでもこんなこと言ってらんないよね…ありがとう!』
「うん!」
私達は笑い合う。
『とりあえず、怪我した所見せて?』
「うん!えっと、ここなんだけど…」
私は庄田くんの手を取った。