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「そーいえばモカってさ、いつも"見る専門"とか言って自分の身体隠すよね。イイモノ持ってるのに、さぁ…?」
「実はぁ~…私もそれ思ってたんだよねぇ~…」
三奈ちゃんが手をワキワキさせながらゆっくりと近付いてくる。
たぶんその隣には透ちゃんが居るのだろう、彼女の声が三奈ちゃんの隣から聞こえる。
私は反射的に後退った。
『いやいや…待ってよ二人とも、何その手つき…』
そう答えた時、トンッと背中に壁が当たる。
追 い 詰 め ら れ た 。
「その身体触らせろー!」
「いっつもモカちゃんばっかりずるいー!」
『いやぁぁあああっ!?』
二人に捕まったが最後。
それはもう凄い勢いで揉まれ、掴まれ、弄ばれた。
『ひぁっ…!た、助けてぇ…響香ちゃん…!』
「(段々と直視しづらい状況に…)」
響香ちゃんに手を伸ばすも、顔を赤らめて目線を逸らされてしまった。
と、そのタイミングで隣の男湯から声が聞こえてくる。
「峰田くん、やめたまえ!!」
「飯田くんの声や…!」
「何かしら…」
お茶子ちゃんと梅雨ちゃんが顔を見合わせている。
「君のしようとしていることは、己も女性陣も貶める恥ずべき行為だ!」
「"己も女性陣も貶める"って…」
「まさか…?」
"ノゾキ"。
その言葉が脳裏に過ぎった私達は、温泉の中に静かに身体を沈めて身を隠した。
「壁とは…越えるためにある!プルスウルトラー!!」
『だから誰ウマだよ!』
「そ、それより…来るっ!」
額を押さえる私に反して、響香ちゃんがイヤホンジャックを構える。
そんな私達にヤオモモは笑い掛けてくれた。
「皆さん、大丈夫ですわ!何故ならあそこには…」
「ヒーロー以前に、人のあれこれから学び直せ」
「監視役の洸汰さんが居るんですもの!」
ヤオモモの言葉と同時に壁の向こうで、クソガキー!!と叫ぶ峰田くんの声が聞こえてきた。
「やっぱり峰田ちゃん最低ね!」
「ありがと、洸汰くーん!」
『助かった~!』
洸汰くんにお礼の言葉をみんなで述べると、ふいに洸汰くんはこちらを振り返る。
「『!』」
と同時に、壁の上に居る洸汰くんと目が合った。
「うわぁあああ!!」
驚いた拍子に洸汰くんが男湯の方へと落ちていくのが分かる。
『洸汰くん!』
「危ないっ!」
男湯の方から、緑谷くんの焦ったような声が聞こえた。