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かぽーん、と桶の音が辺りに響く。
夕食を済ませた私達が今居るのはお風呂場…ちなみにここのお風呂は温泉らしく、硫黄のにおいが充満している。
「気持ち良いね~!」
「温泉あるなんて最高だぁ!」
『ふあ~…あったまるぅ』
全身を洗い終えた私達1-Aガールズはみんなで温泉に浸かっている。
程良い熱さが気持ち良い。
「初日から大変だったね~…」
「ホント、思い出したくない…明日からもっとキツいって言ってたけど大丈夫かな…」
「なんとかなるなるっ!」
「えぇ、今日のように皆さん揃って力を合わせれば、きっと乗り越えていけますわ!」
『プルスウルトラ~!』
ヤオモモの言葉に、少しテンションの上がり気味な私はゆるく片手を突き上げた。
なぜテンションが高いのか。
答えは目の前のこの光景にある。
『(全裸美少女が目の前に…!)』
峰田くんじゃないけれど、これでテンションが上がらない方がおかしいよね。
うん、峰田くんじゃないけれど。
もちろん私は見る専門なので、肩までどっぷりと温泉に浸かっている。
目の前の美少女を堪能しながらなんだか無駄にドキドキしていると、こちらをじーっと見つめる三奈ちゃんと目が合った。
『三奈ちゃん、どうしたの?』
「モカ、顔赤くなってるから。この壁の向こうに切島が~!なんて考えてるのかなって思って!」
『なっ…!?』
三奈ちゃんの指差す方向には壁しかないが、その奥は男湯…
つまりクラスの男性陣が居る。
三奈ちゃんに言われて気付いたレベルなので元々そこまでは考えてはいなかったのだけれど…
一度意識してしまうと頬の火照りを隠し切れない。
私の脳裏に浮かぶのは、以前お風呂場でばったり遭遇した時の切島くんだった。
『スッポン…』
「え?」
三奈ちゃんが聞き返してくるが、私は頭をブンブンと振り記憶を掻き消した。
『今はとりあえず目の前の美少女を堪能しなければ!』
「何アホなこと言ってんの」
響香ちゃんにツッコまれたが、今ここで美少女を堪能しなければいつ堪能すると言うのだ。