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「雄英高は一学期を終え、現在夏休み期間中に入っている。だが、ヒーローを目指す諸君等に安息の日々は訪れない。この林間合宿で更なる高みへ、プルスウルトラを目指してもらう!」
「「『はい!』」」
夏休みだ、林間合宿だ。
心なしかみんなのテンションは上がっているように見受けられる。
もちろん私もだ。
「デクくん!いよいよ林間合宿の始まりだね!」
「あっ!うん、そうだねっ麗日さんっ!」
お茶子ちゃんがとびきりのうららかスマイルで緑谷くんに笑い掛けており、緑谷くんは顔を真っ赤にしている。
「どうしたの?」
「い、いやぁ、そのっ…!」
きょとんとした表情のお茶子ちゃんから、緑谷くんは徐々に距離を取っている。
そして緑谷くんと同様、突然顔を赤くして離れるお茶子ちゃん。
『(か、可愛いなぁ~二人ともっ…!)』
「が、合宿だね!合宿!合宿!」
「「『合宿!合宿!』」」
お茶子ちゃんの音頭に合わせて上鳴くん、三奈ちゃん、そして私は適当に舞う。
「テンション高いな~麗日さん達…!」
そうだよ、だって待ちに待った林間合宿だもんね。
『(女子の水着姿が拝める…!!)』
私は妄想の中で、キャッキャウフフと笑い合う水着美女達を愛でる。
もちろん私は見る専門だ。
自分用の水着も持って来たけれど、これは彼女等と同じ空間に居るために使うものなのだ…!
そこまで考えていると、どこからともなくうっすら聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「え?A組補習居るの?つまり赤点取った人が居るってこと!?ええ、おかしくない!?おかしくない!?A組はB組よりずっと優秀なはずなのにぃ!?あれれれれぇ!?」
迫り来る物間くんに手刀を決め込み、物理的に黙らせたのは一佳ちゃんだった。
『一佳ちゃん!』
「おっす!ごめんな!」
「物間 怖…」
一佳ちゃんと物間くんの後ろにはB組のメンバーが揃っていた。
「あ、B組の!」
「体育祭じゃなんやかんやあったけど…まァよろしくね、A組!」
「ん」
「バス乗るよー!」
「「「はーい」」」
物間くんを引き摺りながらバスに乗る一佳ちゃんに続いて、B組のガールズは車内へと駆け出して行った。
「よりどりみどりかよ…!」
「お前ダメだぞそろそろ」
じゅるりと涎を垂らす峰田くんに真顔でツッコむ切島くんに、思わず私は笑った。
「A組のバスはこっちだ!席順に並びたまえ!」
『はーい!』
私達A組はB組に引き続き、隣のバスに乗り込んだ。