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「いやぁ~!楽しかったね!」
『響香ちゃん、ちょっと焼けた?』
「うっそ、目立つ?」
相澤先生に帰れと言われては帰るしか選択肢がないため、私達はプール遊びを切り上げて帰り支度を進めている。
「モカちゃんはあんまり焼けてないねぇ!」
『うん、途中からタオル巻いてたからね!』
私は話をしながらもササッと着替え終え、鏡を見ながら髪を軽く整える。
首元には、以前切島くんに貰ったネックレスが輝いていた。
「それでは皆さん、ごきげんよう」
「うん、またね!」
『みんな気を付けてね~!』
おしゃべりも程々に、私達ガールズは手を振り合いその背中を見送った。
ちょうどそのタイミングで、切島くんと爆豪くんが更衣室から出て来る。
「おっす、モカお疲れー!」
『お疲れ様~!』
こちらを見る切島くんの目線が私の首元に移る。
「…」
ネックレスについては特に何も言われなかったが、彼は嬉しそうに笑っていた。
『切島くん爆豪くん、一緒に帰ろ!』
「あァ゙!?」
『(おぉっ…爆豪くん機嫌悪いな…!?)』
特に返事は聞かずに彼等の元へと駆け寄り、歩幅を合わせて歩く。
今は切島くんと私で、爆豪くんを真ん中に挟んで歩いている状態だ。
「クソが!!」
爆豪くんは道端に落ちていた小石を蹴っ飛ばした。
「勝負の邪魔しやがって!」
『たまたまだよ、邪魔っていうかタイムリミット!』
「そーだぜ!気持ちは分かるけど少し落ち着けよ爆豪。緑谷も轟もクラスメイト、仲間だろ?」
「うっせェ!」
宥める私達にそう言い放った爆豪くんは真っ直ぐに前を見ながら言葉を続ける。
「誰だろうが俺の横に…ましてや前に居させねェ!オールマイトを超えるってことは…No.1ヒーローを超えるってことは、そういうことだろうが!」
「『…』」
チッと舌打ちをしながらも男らしいセリフを吐いた爆豪くんに、切島くんと私は思わずその場で小さく微笑んだ。
常に前だけを見続ける爆豪くんには本当に感心する。
一緒に居る自分も頑張らなきゃと思わせてくれるのだ。
「…ま、とりあえずなんか食いに行かね?俺腹減った!」
『あ、私もお腹減った!』
「爆豪どーする?」
切島くんが爆豪くんを覗き込む。
私、爆豪くんとは校外で遊んだりご飯行ったことないんだよなぁ…
期末試験勉強の時に、何日か続けてファミレスに行ったくらいだ。
切島くんは何度か爆豪くんとご飯行ったことあるみたいだけど。
『…』
私も切島くんに続いてちらりと爆豪くんの表情を伺い見る。
「…寿司だ!」
私達には目もくれず前だけ見て歩く爆豪くんに、切島くんと私のテンションは上がった。