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「いくよー!えいっ!」
「ほいっ!」
「ケロッ!」
「っ!」
「それー!」
「はいっ!」
『んっ!』
今はプールの端の方で"ビーチボールを落としたら負け"ゲームをしている。
先程まで体力強化練習に励んでいた男性陣は休憩タイムのようだ。
上鳴くんと峰田くんはなぜか干からびている。
飯田くんにシゴかれたっぽいな。
「えい!」
みんなでボールを落とさないようにラリーを続けていると…
「ったりめェだ!!」
『っ!?』
突然大きな怒鳴り声がプール内に響いた。
驚いた私は飛んできたボールをモロに顔面に食らってしまった。
所謂顔面キャッチだ。
「この俺が!テメェみてェなクソナードに負ける訳ねェだろ!!」
「か、かっちゃん!?」
「メールくれたのに遅れてワリィ!爆豪連れ出すのに手間取っちまって!」
爆豪くんと切島くんが来たようだ。
というか正直それどころではない。
顔が痛い。
「モカちゃん大丈夫!?」
「モロに顔面に入ったなぁ…」
『うぅーん…ちょっと休憩して良い…?』
頭を押さえながら言うと、響香ちゃんが私の身体を支えてくれた。
「えぇ!ずっと陽の下に居ましたし、少し休憩しましょうか!」
ヤオモモの言葉に私達は頷いて、プールサイドに上がった。
「ふむ、確かに…訓練ばかりじゃつまらないな。みんな!男子全員で誰が50メートルを一番早く泳げるか競争しないか!?」
男性陣は競争をするようだ。
「男子、競争するんだー!」
「何か手伝えないかな?」
三奈ちゃんとお茶子ちゃんが顔を見合わせている。
面白そうだと盛り上がる男性陣の元へと私達は歩み寄り、代表してヤオモモが飯田くんに声を掛けた。
「飯田さん!私達もお手伝いしますわ!」
「ありがとう!」
「"個性"は?使っていいの?」
「学校内だから問題は無いだろう!但し、人や建物に被害を及ぼさないこと!」
飯田くんを中心にルールの確認をしていると…
「『あ』」
少し離れた所に居る切島くんと目が合った。
「お、おっす!」
『今日も暑いねぇ~…!』
半裸の切島くんは戦闘服で見慣れているのだが、水着となれば話は別だ。
以前の切島くんのスッポン事件のことを思い出してしまい、私は思わず赤面する。
同じようなことを考えたのだろうか、切島くんも私を見て赤面しているのが分かった。