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アウトドア用のシューズを買うため、私達は色んな店舗を見て回る。
「この店、良いのあった?」
「うーん…私は無かったかなぁ…」
「では次の店へ行こう!」
次のお店へと足を進めていく彼等の後を追い、私はお店を出た。
そして上鳴くん達が次のお店に入ったその時。
私はその隣のお店のショーウィンドウに目を惹かれ、立ち止まった。
『あ…』
このネックレス、めちゃくちゃ可愛い。
お店の看板を見上げてみると、そこには有名なジュエリーブランドショップの看板があった。
『(な、なるほど…そりゃ可愛い訳だ…)』
「モカ、どうしたー?」
『んーん、何でもない~!』
切島くんと私は上鳴くん達に続いて、アウトドア用品店に入った。
***
「そう言えばモカちゃんはまだ何も買ってないよね?」
「む、アウトドア用の靴が欲しかったのではないのか?」
靴を購入した透ちゃんと飯田くんが私の方を見遣る。
『あー、私水着持ってなくてさぁ』
「お!そーだそーだ俺も水着見なきゃだわ、忘れてた!」
「アタシはおニューの水着買ったけど、モカが水着買うんなら付き合うよ~!?」
「私も見たい~!」
「うむ、次はみんなで水着を見に行くか!」
「「「お~!」」」
そんな調子で水着ショップに向かった私達は、ショップの前で偶然ヤオモモ・響香ちゃんペアに遭遇。
二人も巻き込んで水着選びが始まったのだった。
『わ~、凄い…いっぱいある…!』
「見てコレ可愛くなーい!?」
「あ、ホントだ可愛い!これとか梅雨ちゃんっぽい!」
店内には所狭しと水着が並んでいた。
男性用水着もたくさんあるけれど、やっぱり女性用の方が種類も数も豊富なもんで。
「あら、たくさん種類がありますのね…」
『フレアもオフショルも可愛いな~…迷っちゃうねぇ』
「お茶子ちゃんはこういう感じの持ってるって言ってたよ~」
あぁ、なんかこういうの女子女子してて楽しいなぁ…!
「…」
『…ん?』
ふと、後ろから視線を感じて振り返る。
すると、そこには…
こちらに向かって合掌する上鳴くんが居た。
なんだあれ。
拝んでんのか。
『ヤオモモはやっぱメジャーな感じのビキニ着てて欲しいよね!こんなん!』
「あ、分かる!三奈ちゃんはどんなの買ったの?」
「アタシは白のフリルのやつ!めちゃくちゃ可愛いんだよ~!」
「モカちゃんはどんなの買うの?」
『うーん…ラッシュガード欲しいんだけど』
「「「絶対ダメ」」」
『え、選択権無し?』
買うのも着るのも私なのに、自分の着たいもの選べないってどういうこと!?
どうしよう、まぁ水着持ってないのは本当だし何か買いたいんだけど…
ラッシュガードを買わせてくれそうにはないな…。
まぁ当日パーカーかTシャツでも持って行けば良いか!
『(となると、肝心の水着選びだけど…)』
ここで大問題が発生する。
1-Aガールズ達と色やデザインが被ってしまわないかどうか、だ。
顔とスタイルで勝てる訳無いので、水着のデザインを被らないようにしなければならない。
となると…
『やっぱコレしかない!』
「ラッシュガードから離れろ!」
三奈ちゃんが私の手からラッシュガードを取り上げた。
『えぇ~、ほんとにラッシュガードだめなの?』
「だって肌隠れるじゃん!だめだよ出さなきゃ!」
『ちぇ~』
ここで一旦諦めたように見せ掛けて、ラッシュガードを…
「渡さないからね?」
『…はい…』
私は三奈ちゃんに完全敗北したのだった。