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爆豪くんを粗方回復させた後は、オールマイトが爆豪くんを校舎内へと運んで行ってくれた。
その後は梅雨ちゃんと常闇くんチーム、響香ちゃんと口田くんチーム、飯田くんと尾白くんチーム、お茶子ちゃんと青山くんチーム…
みんな次々と試験をクリアしていく。
私は迫り来る眠気に耐えながらもなんとかみんなを回復させ続けた。
そして…
《「峰田・瀬呂チーム 条件達成!そしてタイムアップ!期末試験これにて終了だよ!」》
期末試験が終了した。
と言っても私の試験は"怪我人全員を回復させること"なので、たぶんまだ終わっていない。
まだここに来ていないメンバーの回復をしなきゃ。
『(切島くん…来てない…っ)』
焦燥が私の胸を駆け巡った。
***
試験が終了してしばらくすると、各先生方に連れられて上鳴くん、三奈ちゃん、砂藤くん、切島くんがやって来た。
『(上鳴くんと三奈ちゃんもあんま怪我無いな…"個性"要らないくらい。でも砂藤くんと切島くんは、手が…)』
私は砂藤くん、上鳴くんを先に回復させる。
切島くんには悪いけどちょっと待ってもらおう。
そして三奈ちゃんの手を取ると…
「モカ~っ…」
大きな目に涙を浮かべる三奈ちゃんと目が合った。
『よしよし…三奈ちゃん、頑張ったね。お疲れ様』
彼女の患部に手を翳して"個性"を発動した。
「あり…がとっ…」
「終わった子は校舎内のベッドで休みな」
「「「はーい…」」」
いつも元気なメンバーが明らかに落ち込んでいるのが見て取れる。
『さ、切島くんも』
「おう…」
私は彼の拳に手を翳した。
「…」
『…』
「…」
『(そろそろ限界だ…眠…ぃ…)』
「…情けねぇよな」
『へ…?』
切島くんは伏目がちに呟いた。
「俺達の全力、セメントス先生に全く敵わなかったんだ…」
『…うん』
「悔しい…っ」
『うん…』
私は先程三奈ちゃんにしたように、切島くんの両手を包み込んだ。
『見てたよ、お疲れ様…頑張ったね切島くん』
眠気のせいであまり気の利いた言葉は言えない…
けれど、精一杯の力を両方に込めた。
するとすぐに切島くんの手の傷が塞がる。
『!…ぜん、ぶ…塞がっ…た…!』
それを見届けた私はガクンとその場に倒れ込んだ。
「モカ!」
切島くんがしゃがみ込んで私の身体を支えてくれる。
「お疲れ様、よく頑張ったね」
『…?』
眠気で靄が掛かった状態の頭で、必死に何を言われているのか考える。
「合格だよ。おめでとう」
ごーかく…
ごうかく…
合格…?
『…良かったぁ…!』
ほっとした私は、精一杯の笑みをリカバリーガールに返しておいた。