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みんなの戦うステージはバラバラとのことで、それぞれバスで移動して今に至る。
私はリカバリーガールと共に、とある場所に来ていた。
"リカバリーガールの出張保健所"と看板のあるテントに入ると、中は戦闘訓練時のモニタールームのようになっていた。
モニターには、クラスメイトのみんなとその対戦相手の先生が映し出されている。
『ここが試験会場…?』
「アンタは"一旦"、ここでアタシとモニター監視係だよ」
『え?し、試験は…?』
どうして私が先生と一緒に、クラスメイトの監視をする必要があるんだろう。
「こちらにも段取りってもんがあってね。後でしっかり説明するさ」
リカバリーガールがそう言いながら、私にワイヤレスイヤホンのようなものを手渡してくる。
『わ、分かりました。えっと…これは…?』
私はリカバリーガールの言葉に頷き、ワイヤレスイヤホンのようなものを受け取った。
「戦闘訓練の時に使っただろう?小型無線機さ。監視役なんだから、あの子達のやり取りを聞いて、どういう状況なのか把握しておく必要があるだろう?」
『あぁ、確かに!』
私は相槌を打ちながら、早速小型無線機を装着する。
ほんとに"監視"するんだ。
『(私の試験って、何なんだろう…?)』
悶々としながらモニターを見上げる。
中では、みんなが各先生からの説明を受けているところだった。
《「試験の制限時間は30分!君達の目的は"このハンドカフスを教師にかける"or"生徒のどちらか一人がステージから脱出する"ことさ!」》
『先生を捕らえるか脱出する、かぁ…なんか戦闘訓練と似てますね?』
でもそれでいくと、ほとんどの生徒が逃げる方法を選ぶんじゃ…?
「まぁ、戦闘訓練とは訳が違うからねぇ…今回は極めて実戦に近い状況での試験。会敵したと仮定し、そこで戦い勝てるならそれで良し…だが、実力差が大き過ぎる場合、逃げて応援を呼んだ方が賢明」
『戦って勝つか、逃げて勝つか…』
「そう!あの子達の判断力が試される」
リカバリーガールが大きく頷いた。
『けどこんなルール、逃げる方が有利な気が…』
「そこでだ。戦闘を視野に入れさせるため、先生側はハンデを付けることにしたんだ。"超圧縮おもり"…体重の約半分の量を装着する」
『おもり、ですか…!確かに先生側は動き辛いし、体力削られますしね!』
しかも体重の約半分の量って。
ミッドナイトとかならまだ軽いだろうけれど、オールマイトとか何キロ付けるんだ。
「さて…今日は激務になりそうだ」
『?』
リカバリーガールがマイクのスイッチをオンにして、モニターに向かって言葉を発する。
《「みんな位置についたね?それじゃあ今から雄英高一年期末テストを始めるよ!レディイイー…ゴォ!!」》